MICHAEL WINTERBOTTOM

MICHAEL WINTERBOTTOMはイギリスの映画監督でもともとはテレビでディレクターを務めていたんだそうです。
この人に作品はちょっと屈折した愛を描いたラブストーリーが多い。「バタフライ キス」とか「I WANT YOU」とかがその代表としてあげられるんですけど、暗い影を持った登場人物になぜだか惹きつけられてしまったりします。「日陰のふたり」という映画はちょっと古い時代のかなり暗い時代背景を描いたラブストーリーなんですがこの映画はかなり好きかもしれないです。きっと音楽のこだわりも強い人で、「I WANT YOU」はelvis costelloの曲のタイトルだし、「with or without you」というU2の曲のタイトルの映画も作っています。

Welcome to Sarajev

Welcome to Sarajev

welcome to sarajevoはボスニアの戦争を描いた実話でありイギリス人ジャーナリストがサラエボで取材を通して体験したこの戦争のことをもとに描かれた映画です。戦争を体験したことのない僕が軽はずみに意見を述べるこ
とはできませんが戦争ということの意味の無さを感じてしまう中でのヒューマニティーというものが何なのかを語っている映画だと思います。「ボスニアが世界で一番悲惨な国になったらコンサートを開く」とサラエボの住人が言い映画のラストはそのコンサートが描かれるんですが、そこで鳴っているチェロの音はとても美しく響きます。音楽を前にしたとき戦争というものの無意味さをさらに浮き彫りにさせるのです。
ひかりのまち [DVD]

ひかりのまち [DVD]

それまでの作品とは一転して、とても現実味のあふれるLONDONでの3姉妹の生活により進んでいく「ひかりのまち
"wonderland"という映画は個人的にすごく好きな映画です。いろんな悩みをそれぞれ抱えて生活する人々が描かれていてその心情がすごく現実味を帯びて伝わってきます。この映画のサウンドトラックが大好きで、すべてがクラシックなんですけど映像との一体感には興奮させられます。特に迷子になった長女の息子JACKを花火の行われているLONDONの街の中を探しまわるシーンでの音楽と映像の感じがすごく印象的です。
最後に主人公のNADIAが引きこもりの黒人青年と朝に挨拶を交わし仕事に向かうシーンは何気ない出会いが何かに発展していきそうな期待感を伝えています。