アイロンでホットサンドを

「妹の恋人」を見ました。妹の恋人とはJohnny Depp演じるSamというバスター・キートンに憧れる(映画の冒頭は電車に乗るサムがバスターキートンの本を読んでいるシーンから始まります。)風変わりな青年のことでしょう。
原題はBenny&Joonという兄妹の名前なのですけど、主役はJohnny DeppのSamなのだろうなと考えると「妹の恋人」というタイトルは主役をそのまま指している
のに妹Joonの存在もはもちろん兄のBennyの存在をなんとなく想像させるのでピッタリな邦題な気がします。

精神病の妹Joonの世話と自動車整備工の仕事に追われる毎日に少し悩む兄Bennyの生活。ある日Bennyがいない間に、Bennyの友人は自分の親戚の青年の世話を、Joonは自分の家のペンキ塗りを賭けて行われたカードゲームでJoonは負けてしまう。人を賭けるなんて、、、と抗議をするBennyもSamとJoonが何か通じ合っているような雰囲気から渋々とSamを家につれて帰ることになり、それから生活に変化
が訪れていくのでした。

いや、海賊Johnny Deppは全然見る気もしなかったのだけど、この映画のJohnny Deppは愛嬌たっぷりで本当にいいなと思った。アイロンでホットサンドを作ったり、パンとフォークのダンスとか、逃げていく帽子とか、そういう細かいところから全体の雰囲気までいい感じ。

テーマソングの"I'm gonna be(500 miles)"
The Proclaimersというバンドの曲らしいのだけど、この曲すごく好きだな。中学生のに頃初めて洋楽のレコードを聴いた時のような気持ちへ戻ってしまうよう
なそんなポップソングですね。
Joon役のMary Stuart Mastersonもいい雰囲気の女優ですね。「恋しくて」ではボーイッシュなドラムガールを演じていましたね。「フライドグリーントマト」という映画も見てみたのだけど、とても雰囲気のある映画だと思い、ここでのMary Stuart Mastersonもとてもいいです。