ジャズ ピアノ

今日は雨降り。
なんだか無力感に溢れて気だるい気分。
布団をかぶったままで、最近お気に入りのジャズのCDを聴いてみる。

ニーナ・シモンのMy Baby Just Cares For Meを初めて聴いたのはいつだっただろう。その歌声、とても印象的だった。とても太くハスキーに響いていたので実は最初聴いたときは女性であるとは思わなかった。ベストアルバムを手にしたら黒人の女性だった。

日頃仕事でお世話になっている自分の父親と同じ世代の人がジャズのアルバムジャケットの特集した雑誌を見せてくれて、僕はCDを持っているチェット・ベイカーやアニー・ロスやニーナ・シモンのことを話したりした。ニーナ・シモンの歌が好きなんですよ、3年前くらいに亡くなったニュースを聞きましたけどって言うと、ニーナ・シモンは実はジャズ・シンガー以前にピアニスト志望であったことを教えてくれた。歌を歌うことを最初は抵抗してたこと、でも、ナイトクラブの支配人に歌を歌わないなら首にすると言われ歌を歌うことになりそれで人気を得ていったことを最近知りました。僕が持っていたベスト・アルバムは歌を引き出している感じだったけれど、ちょっと気になって最近手にしたJazz As Played In An Exclusive side Street Clubというアルバムを聴くとピアノの存在感が引き出されていてボーカルはひっそりとしていた。けれどとても深く染み入ってくる。I Loves You Porgyの歌い出しにはゾクゾクする。でもピアニストであるってこだわりが強く感じられる。これを耳にしてニーナ・シモンという人をあらためて新鮮に受け止めています。

ジャズ・ピアニストの作品をもう一枚。

パステルズのスティーブンによって見出されベル・アンド・セバスチャンなんかとも共演しているスコットランドグラスゴーの奇才ピアニストビル・ウェルズ。ベル・アンド・セバスチャンのスティービー・ジャクソンがハーモニカで、パステルズのスティーブンがキーボードで、同じくパステルズのカトリーナスキャットボイスで参加しているAlso In Whiteというアルバム。ゆったりと美しくもの悲しく少し遠くのほうから流れ出してくるようなこの音に耳を傾けて、こんな雨降りの気だるい午後にぴったりとする雰囲気で僕はとうとうすっかり怠け者となって布団から出ようとはしなかった。

Little Girl Blue

Little Girl Blue

オールソー・イン・ホワイト

オールソー・イン・ホワイト