フィッシュマンズ(ベスト盤「空中」「宇宙」に寄せて)
1998年10月10日日比谷野外音楽堂でのフィッシュマンズのライブは僕の中では今まで見たライブの中でも特に印象に残るものでしたがその時のことをこんな風に自分で書いていた
ちょっと前のこと
そこには未来のカケラを
追い求める人達が
あふれていた
さっきまで降り続いていた雨が
止んだ
melodey Fairの暖かな調べのなか
そのジャングルの住民達が現れた
そして
どこまでも
どこまでも
空気のその中に
溶け込んでしまいそうな
気分だったのさ
「空中」「宇宙」というフィッシュマンズのベストアルバムが2種類発売されました。フィッシュマンズのことは今でも世界中で一番好きなバンドだって思っている。ファンクラブにだって入っているくらいだ。そのファンクラブ ”Neri”から久しぶりに会報 ”POOL”が届いていた。あいかわらず元気に音楽を続けている今や東京スカパラダイスオーケストラのドラムのキンちゃんの熱い声がびっしりと詰まっていて、「空中」「宇宙」を聴きながら僕は嬉しくて少し泣きそうになった。
普通に生活していくこと、なんでもない出来事、ちょっとした素敵な出来事、ちょっとした悲しい出来事、いろんな出来事の積み重ねが続いていくのだろうけどこの歌はどれもそんな生活の中に自然となじんでいくなんてことのない歌なんだけどそういう歌が僕にはとても大切なものなのです。佐藤さんが亡くなってもう6年も月日が流れていた。
あらためて聴いていても何も変わることなく響いているけれど、少しだけ僕自身は変わって行きたいと思ったりしたりもした。
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