Before Sunset
という映画はイーサン・ホークとジュリー・デルピーが主演でイーサンホーク演ずるジェシーとジュリー・デルピー演ずるセリーヌ、旅行中電車で出会った二人がなんとなく14時間一緒に時を過ごし、恋に落ち、連絡先を告げぬまま6ヵ月後にまたここで会いましょうって約束して終わる。
その続編「ビフォア・サンセット」
9年後二人は再会する。結局、6ヵ月後、二人は会うことはなかった。ジェシーは9年前のことを本として発表しその宣伝でパリの本屋に行ったときその本屋はたまたまセリーヌの行きつけの本屋で二人はやっと再会した。ジェシーは約束の場所に行っていたけれどセリーヌはおばあさんの死と重なって行くことが出来なかった。映画は9年たった自分の状況をとても正直に当時の気持ちや今の気持ちや本音を交えながら、ずっと二人の会話で綴られていく。
最近ビデオを見たんですが、なんかいいなって思った。何がいいかって、まあ、うまくいえないけれど、印象的な映画です。「ビフォア・サンセット」ってわりにはまだ日の明るい時間でしかも部屋の中のシーンで映画が終わっていて、あれって思ったけれどそんなことはどうでもいいですね。ついでにどうでもいいことをつらつらと書きますと、二人が再会しようとしていた日にちが僕の誕生日だったこと。そしてセリーヌはおばあさんの死のために再会の場所へ行けなかったのだけど、僕のおじいさんは僕の誕生日の1日前に亡くなって、僕のおばあさんは僕の誕生日の2日前に亡くなったっていう映画とは全然関係ないことを思い出した。
ああ、一応いいなと思ったことを具体的にやっぱり書いておこう。この映画のストーリー、たぶん二人の会話の設定はイーサン・ホークとジュリー・デルピーが自ら考えている部分があるんだろうって思うのだけど、セリーヌが「やりたいことがいろいろあるけれどまだ全然出来ていない、ギターを弾いて歌を歌ったりとか...」というようなセリフがあって最後にジェシーが歌を聞かせてほしいと頼み、セリーヌがギターを弾いて歌を歌って聴かせるシーンがあるんだけどその歌がとてもいい感じだったこと。サントラを買って聴いていみると、この歌はちゃんとジュリー・デルピー本人が作詞作曲していて、自分のやりたいことをちゃんと成し遂げちゃっているのです。
あと、最後にジェシーがセリーヌのCDコレクションの中からニーナ・シモンのCDを選んで再生する。その曲は「Just in Time」っていう曲です。それが流れ出すとセリーヌが「ニーナ・シモンのライブを私は2回見ることができたのよ。彼女って最高。歌が歌い終わるとこんなふうに....」というふうにニーナ・シモンのものまねを始めるんだけど、そのものまねが映画のエンディングでその感じがおかしくってなんかよくってね、そうそう、最近僕はちょっとニーナ・シモンがブームだったりして何枚もニーナ・シモンのアルバムを買っていることもあってタイミング的にもぴったりだったからそれがとても印象的でいいって思ったんだ。最近買ったニーナ・シモンのライブアルバムの1曲目が「Just in Time」で、もしかしたら映画でかけていたCDはこのアルバムだったのかもしれません。

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