なんにもないねん

最近、本ばっかり読んでる。
なんか朝、電車が遅れることが続いたり、出張とかで電車の中で読みふけっていると、気付いたら3日くらいで読みきっていたり、そんな感じでいろいろな本を読んでる。お気に入りの本を少しづつ小出しにここで書いてみようとか思ったりしていますが、気まぐれなもので...

失恋した時って泣いたりするものなのか、人がどうかは僕は分からないのだけど、というか人それぞれなのだろうけれど、なんか心にぽっかりと空間ができてしまうというか、(こういうとき心っていうのはちゃんと左胸にあるんだなって感覚がする。)そういう感覚になって、僕は泣いてしまうようなことが今まで一度もない。泣きたい気分にはなるんだけど泣けなくて、とにかく空っぽな感じでしばらくそういう気分が続いている状態。

柴崎友香著「青空感傷ツアー」を読んでいてその小説の主人公である芽衣の言葉「ほんまなんにもなくなったあ。なんにもないねん。」というのが、そんな感じをあらわしていて分かるなーって思いました。
そんなわけで「きょうのできごと」という本が面白かったので柴崎友香さんの小説「フルタイムライフ」「ショートカット」「青空感傷ツアー」を読みました。僕はどれも面白いと思います。文章を追っていく間、会話と気持ちの細かい描写がある一定のリズムで伝わってくるようなそんなイメージがするからです。

青空感傷ツアー

青空感傷ツアー