ロックンロールキャラバン ふたたび

小島麻由美さん主催のイベント「コジマ・ロックンロール・キャラバン」にふたたび足を運んできました。今回の対バンはつじあやのさんということで是非とも見たかったのです。

春蜜柑

春蜜柑

つじあやの / 春密柑
最近よく聴いていたつじあやのさんの2ndアルバム。このアルバムからは「恋のささやき」と「虹」の2曲を演奏していました。そういえばこのころのつじさんはめがねに三つ編みにウクレレがトレードマークだったですね。今はすっかりショートカットになっています。つじあやのさんのライブを見るのはこれが2回目、とても楽しみにしていました。ライブの1曲目は春に発売された「春風」。元ピチカートファイブの小西さんがプロデュースしたいかにもそれっぽいアレンジのご機嫌なポップソングでつじさんの歌声はやはり透き通った感じがしてとても心地よい歌声が響く。話が飛びますが、この人のソングライティングの感じとスピッツのマサムネさんの感じが僕はなんだか同じ感覚に感じることが好きだったりする要因のひとつなのですが、二人とも歌声がすばらしく心地よいというのも僕の中で共通しているんです。グレイプバインとの共演を最近していましたがスピッツとの共演なんかも聴いてみたいです。それでライブで披露されたそのグレイプバインとの共演曲「Shiny Day」そしてジェームス・イハとの共演曲「愛の真夏」。つじさんはエレキウクレレを「これはすごい画期的な大発明」と言って披露していたのですが、ちっちゃいウクレレを掻き鳴らしているのにディストーションがかかったその音はエレキギターそのものの音でそれがカッコイイ。CDでも鳴っていたあの音はエレキウクレレの音だったのかとちょっとした驚きでした。アコースティックのウクレレの音もとても心地よかったです。つじさんの歌はやっぱりとてもいいってあらためて思いました。
パブロの恋人

パブロの恋人

小島麻由美 / パブロの恋人
小島さんは相変わらずの独自の雰囲気と佇まいでライブを進めて行く。このゆるーい感じがとてもよい。この日はドラム、ウッドベース、ギターに加えて元ボガンボズのkyonさんのピアノが加わって前回よりも楽曲の表情が増していました。特に印象的だったのは「夜明けのスキャット」そう由紀さおりで有名な昭和歌謡の曲のカバー。これがダブっぽく編曲されていて裏打ちのリズムの心地よさと小島さんのボーカルの相性もばっちりでとても心地よいものでした。

今のところ一番新しいアルバム「パブロの恋人」を聴いています。「さよなら夏の光」という大好きな曲があるのですが夏も終わりに差し掛かった今にぴったりじゃないでしょうか。このアルバムのジャケットはめずらしく写真が使われていますが、いい感じですね。だいたいのジャケットは小島さん自身のイラストが使われているのですけど9月21日にイラスト集が出るらしいです。これも楽しみです。

さてこの日のMCで語られていたつじあやのさんと小島麻由美さんの出会いのエピソードですが小島さんがまだつじあやのさんとの面識がないときこんな夢を見たそうです。

つじあやのさんと二人でバンドやろうよって盛り上がって曲を作りギターを抱えて、デッデーデデデーデーデデ デッデーデデデーデーデデ(ローリングストーンズのサティスファクション)って、これすごい良くないって盛り上がってふっと気が付くと、これってパクリじゃん、というところで目が覚めたの。そのすぐ後にやったライブにつじあやのさんが見に来てくれてて初めて会ったの。すごくない?これ。」

とてもおもしろいエピソードでした。