おーおーおー おーっきなフラワー!

これも5月14日のこと。
オハナのライブを見に行ってきた。オハナはオはポラリスオオヤユウスケさん、ハはクラムボン原田郁子さん、ナはハナレグミ永積タカシさんの3人組によるユニットでうたの中でアローハ!ってハワイの挨拶が出てくるけれどohanaというのはハワイ語で「家族」を意味するようだ。そう、やっぱりドラムはフィッシュマンズのキンちゃんだった。キンちゃんのドラムを生で聴くのはいつぶりだろう。キンちゃんを含むバンドの名前は「ザ・キテルズ」だ。キテルズのメンバー紹介のドラムとか聴いていて全然変わっていない、僕が何度も生で聴いてきたフィッシュマンズでドラムを叩いていたいつものキンちゃんのまんまでうれしくなった。セットもかなり凝っていて、キメキメの衣装の3人、後でパンフレットを見てみると、なるほどジャクソン5の影響らしい。3人の音楽は才能のぶつかり合いというのではなくて、3人の独自の才能が溶け合っておまけにユーモアを味付けに何とも素敵で愉快でジーンとくる音楽を届けてくれている。3人の息もピッタリ、ユーモア溢れ、うたもやっぱり素晴らしく最高のライブだった。ラモーンズの「I wanna be sadeted」のカバー、オリジナルとはイメージがずいぶん違うのだけどスカっぽい雰囲気が大好き。ライブではノラ・ジョーンズの「don't know why」もちょっとレゲエっぽかったりスカっぽかったりのまた違う雰囲気でカバーしていたし、キテルズを含むアンコールでは僕の世代にはとてっても懐かしい、USA for Africaの「we are the world」のカバーでピョンピョンはねているようなポップな生バンドだけれど何となくテクノポップな雰囲気を感じさせるアレンジでこれはとてもいい感じで聴いていて気持ちよかった。「くすりのくすり」といううたが大好きでライブでは曲の持つあったかい雰囲気やたのしい雰囲気がダイレクトで伝わって感激しました。2回目のアンコールはギターをオオヤユウスケさん、キーボードを原田郁子さん、ドラムを永積タカシさんといったオハナ3人のみの編成ででしっとりとした「heavenly」や「blue」あと僕が大好きな原田郁子さんのソロアルバム「ピアノ」からオハナ結成のきっかけとなったという「トゥインクル」を演奏。とても気持ちよい空気に包み込まれた。最後は即興みたいにリズムをループしながらメンバー紹介、なぜか「MUGO・ん・・・色っぽい」や「紅」とか「WAKUWAKUさせて」とかだったか忘れちゃったけれどそんなうたを交えて笑いを誘いつつライブは終わった。ドラムがなれていないと思われる永積タカシさんが手と足がずれてしまうけれど「気持ちはぶれないぜ!」と言っていた。ライブが終わった後のこの場にいた人たちの顔が笑顔ばかりでこんなにあたたかい雰囲気をかるーく作り出してしまうこの3人の今後にずっと注目したい気分です。

ohana/オハナ百景

ohana/オハナ百景