初恋

映画「初恋」を見た。
宮崎あおいさんが主演だったからだ。でもNANAは結局見ようとしなかったから、ただ宮崎あおいさんならいいってわけでもないんだろう。ああ、そういえば「好きだ、」は見たのだった。静かな映画でなかなかいい雰囲気だった。「初恋」は実際に起こった三億円事件をモチーフにした作品ということで何となくそれも興味があった。まあ、いい歳の僕もその事件のときにはまだ生まれていないが、白バイ警官の犯人のモンタージュ写真はなぜか記憶の中にあった。多分、昭和を振り返るような番組で見たのだろう。映画は60年代の時代風景が描かれる。そんな時代風景の登場人物に惹かれるものはあまりなかったのだけれど、三億円事件というものに対しての描かれ方には何となく惹かれるものがあった。それから宮崎あおいさんの存在感にも惹かれていった。ただ、白バイ警官の犯人のモンタージュ写真は明らかに男であるのに対し、現金輸送車に話しかけるシーンで明らかに女性の声でなんとなく気になったのだけど、この映画を見るにあたってこれはあまり気にしてはいけないことかもしれない。原作の小説がどのような描き方をしているのかが気になるのでさっそく読んでみたいって思っている。