パリ日記 8月15日 曇り時々晴れ

朝6時におきて、シャワーを浴びたり準備をして、7時半にホテルを出発し、地下鉄に乗ってモンパルナス駅へ向かった。モンパルナスの鉄道の駅の売店スペースにあったパン屋さんのチェーン店PAULでフランスパンにハムをはさんだサンドウィッチ、パリジャンを昼食として買う。朝食は昨日スーパーマーケットで買ったポテトチップスを電車に乗る前にほおばった。
  
日本でいう新幹線のようなTGVと呼ばれる電車に乗り込んでレンヌ駅まで2時間ちょっと、東京-京都ぐらいの移動だろうか。レンヌ駅からバスに乗り換えて目的地モン・サン・ミッシェルに向かった。
     
モン・サン・ミッシェル
”フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院カトリックの巡礼地のひとつであり、「西洋の驚異」と称され、1979年「モン・サン・ミッシェルとその湾」としてユネスコ世界遺産に登録された。”とある。
バスでその姿が近づいてくるとなんだか興奮してくる。間近まで行きバスを降りて見上げる。少しだけ感動する。今はすっかり道でつながっているけれど、昔は橋でつながっているだけでその橋も満潮時はすっかり隠れて小島と化していたようだ。そんなところに建物を作り上げるのだから凄い。いわゆる修道院だから、静寂で幻想的なイメージをするのは勝手なことで、僕みたいな観光客であふれかえっている。修道院の中はそういったイメージを感じられても、やっぱり人であふれているから本当はそこに宿泊してとても朝早い時間や夜に見て廻ったほうがいいのかもしれない。僕は足早に修道院に向かいチケットを買って、中を少しゆっくりと歩いて廻ったあと、人のなるべく少ない小道をたどって駐車場まで戻って、岩に座りながらサンドウィッチ、パリジャンにかじりつき水を飲み昼食を済ませる。名物のオムレツを食べることもしなかった。お土産とか売っている場所の人の多さに近づくのを避けたかったのだ。修道院の中の売店で絵葉書だけ買った。わずか2時間ちょっとの滞在のあと、またバスに乗り込んでその場所を去った。
 
パリ-モンパルナスに戻り、地下鉄の駅へ行くと、この日は祝日らしくそのせいか、地下鉄のダイヤは遅れていてホテルの近くまで戻ったのは夜の9時半過ぎだった。おなかがすいたので、夕食を買い求めにまたパリの街を歩く。出発前日においしいという話を聞いて気になっていたファラフェルを求めてマレ地区へ向かった。たくさんの野菜と豆のコロッケをピタのなかに詰め込んだ食べ物だ。テイクアウトし、近くのスーパーで缶ビールを買って、それをゴクゴク飲みながら、ファラフェルをかぶりつく。お肉とかいっさい使われていないのに、このボリューム感はすばらしい。そしてとても手軽で安くておいしかった。めちゃくちゃ空腹だったからなおさらだったのかもしれない。