パリ日記 8月17日 曇り時々雨

朝、少しゆっくり9時に起きる。朝10時にホテルを出かける。シテ島にあるサント・シャベルという教会まで歩いていく。教会なのできっとタダで入れると思っていくとたくさんの人が並んでいてチケットを買うようだ。ガイドブックにはとても美しいステンドグラスとか書いてあって、とりあえず見てみたいとは思ったが、列を外れて入り口近くでパンフレットだけ手に取り中を覗き見る。ちょっとキンキラしていてなんとなく僕は見なくてもいいやと思いその場所を離れてしまった。
  
そこからサン・ジェルマン・デ・プレ教会に向かった。古い教会のようだけれど、なんだか雰囲気のある落ち着いた教会だった。
 
その近くにあった教会St-Sulpiceにも行ってみる。ここは入り口の上にあるパイプオルガンがとてもいい感じだった。音を聞くことはなかったけれど。
 
ガイドブックに載っていたおいしいパン屋さんというmaison-kayser に行ってクロワッサンとレーズンパンとミックスベリーのタルトを買った。ホテルの近くまで戻ってスーパーマーケットで牛乳(今度こそ間違えなかった)、ハム、パスタのサラダ、マロンとクリームのデザートとポテトチップスを買う。ホテルに戻ってランチ、クロワッサンにはスーパーで買ったハムをはさんで食べる。残っていたワインも飲む。サラダもデザートもいただく。朝から何も食べてなかったのでペコペコのおなかいっぱいになるまで食べまくる。

その後はホテルで少しゆっくりすることにする。日本から持っていっていた本を読んだり、何枚かのポストカードを書いたりする。
  
夜7時半ごろにホテルから出かける。地下鉄に乗ってGambettaという駅で降りる。katyに教えてもらったライブハウスla fleche d'or まで歩いていくと突然凄い雨が降ってくる。昨日買った傘が役に立ったが、とても強い雨ですっかりと足のほうがびしょびしょになった。la fleche d'orらしき建物で雨宿りとして入り口に飛び込む、警備員らしい黒人のごつい体の人に「ボンソワール」と挨拶されて「ボンソワール」と挨拶し返し、ここがla fleche d'orかと聞いてみると、そうだよ、どうぞ入ってって感じで建物の中に入れてくれる。このライブハウスは入場料がタダだった。まだ人が少ししかいない。バーカウンターでビールを頼んで、置いてあったソファーに座ってビールを飲み干す。ついうとうと寝てしまうと、警備員のような黒人の人が肩を叩いて、「寝ていると危ないから気をつけろ」とでも言ったのかフランス語で話しかけ去っていく。8時45分頃にバンドが登場しまだちょっとしか観客のいないスペースで演奏を始める。この日に出演したバンドはchibani 、factory girl 、kim novak 、chapter9 というフランスの4バンドだった。どのバンドもそれぞれ違う印象でchibaniはちょっと単調なリズムが退屈に感じたけれど、factory girlはパンキッシュな演奏が爽快でなかなか楽しめた。kim novakはとてもしっかりした演奏をして印象的なメロディーを渋いボーカルで聴かせてくれた。chapter9はルックスが一番かっこよかったし、演奏スタイルもなんとなく好きな感じだったけれどボーカルが弱い感じで残念だ。気がつくとフロアにはたくさんの人たちが盛り上がっていた。ソファーに腰掛けていると、かわいい女の子がたぶん、隣りあいてるって感じで話しかけてきたので、ウイって答えて隣に座ったら、何やらマリファナかなんか分からないけれど葉っぱを取り出して紙に巻いて吸い出した。それって合法のものなのかなって気になりながら眺めていた。その後もたぶん、ちょっと席離すので、荷物を見ててみたいなことを言ってきたのでウイって答えて、戻ってくるとメルシーって笑顔で言ってくれた。英語は通じなかった。なんだかドキドキしたけれど、12時半ごろになっていつまで地下鉄が動いてるか分からないのでオバァってお別れを言って駅まで急いで歩いてまだ地下鉄が動いてるのに安心してホテルの近くの駅まで戻ってきた。人のほとんど歩いていない街を歩き、24時間やっている郵便局に行って切手を買ってポストカードを出した。ホテルの部屋に戻って夕飯を食べてないなって思ってポテトチップスとマロンとクリームのデザートと牛乳をいただいた後にぐっすりと眠った。