この坂道の途中で

UAのNephewsというアルバムにはまって繰り返し聴いていました。Nephewというのは甥っ子という意味だったかな。このアルバムはUAがいろんなアーティストと共演した曲を集めたもので、自分の子供ということではなくて甥っ子という感じの曲ということなのかな?そういう企画的なアルバムでもUAの歌が聞こえてくるだけで不思議と統一感のある雰囲気なのはUAの声の存在感がそうしているのだと思います。
日曜日の昼間にテレビで神楽坂で計画されている再開発によって立ち退きしなければならない老舗の喫茶店や食堂を取材したドキュメンタリーが放送されていて眺めていました。神楽坂の再開発で立ち退きしなければいけない人達は時代の流れだからしょうがないという雰囲気でしたが、計画の予定が何度も遅れたりで引越の荷造りを何度も繰り返していて、いろんな時間が流れていたその場所への想いが察しられて、そんな想いに何度も振り回されて気の毒に感じました。
そのドキュメンタリーのBGMに「この坂道の途中で」というUAの歌が流れていていい歌だなあと思ってCDを引っ張り出してきたのです。歪んだ感じのエレキギターの音色と哀愁のあるメロディが歌詞の情景と見事に美しくマッチしているのです。
再開発といえば僕もたびたびライブを見に出掛ける下北沢の今の街も無くなってしまう計画が進んでいるのです。いろんなアーティストも下北沢の街の雰囲気を守ろうと下北沢の歌を作ったりしています。先日もフラワーカンパニーズがライブで披露した新曲は下北沢の歌でした。僕も今の下北沢の雰囲気は無くなってほしくないと思っています。いろんな事情や都合や立場が絡んでいて難しいですね。自分のやっている仕事の影響もあり、僕自身もこういう話題を耳にするたびジレンマを感じたりします。

Nephews

Nephews