その歌声が呼んでいたから(後編)

peanut_butter2007-06-28

足元を見たら、ジャスコで買った3000円の横がゴムになっていてくるぶしくらいまでの長さの革靴には穴が明いていた。半年持ったから充分かな?革靴っていいなと思うことがなくて本当、買うのは苦手、でも仕事に行くには革靴とか履かなくちゃなんだろうけど、帰り道に靴屋に行って買ったのは真っ黒のコンバースだった。真っ黒コンバースは2代目だなあ。結局またスニーカーで仕事に出かけるんだ。革靴苦手。コンバース好き。でも、夏だったら一番好きな履物はビーチサンダルなんだよ。さすがに仕事では履いて行けないよなあ。あっ、いけない、帰り道の電車とは逆方向に乗ってしまった。それで僕は壁が赤くて梁が飛び出た白い天井で窓のある小さなこの部屋のソファに座って、ビールを飲んだり、コーヒーを飲んだりして、ギターのつまびきとうたごえに耳を傾けていたんだ。ギターをつまびきながらうたを歌っていたのは、ううじんさんとオオタユキさん。それは暑い季節だって気にならない、温かさがある音と声だったんだ。本当に説明なんかできないよ。こんな温かな空気があったなんてさ。なんだか寂しいよ、こんな温かい空気から離れて帰り道の電車に急がなくっちゃなんてさ、夜空を見上げても星が見えないなんてさ。
今日のBGM:春の輪 / オオタユキ、ううじん
        amapola / オオタユキ、ううじん
        むりしない / オオタユキ、ううじん
むりしないよ むりしないよ でもせいいっぱいやります すきだから