街のあかり

peanut_butter2007-08-17

会社帰りにアキ・カウリスマキ監督の「街のあかり」見てきました。レニングラードカウボーイズの存在は知りつつもアキ・カウリスマキの作品は実は「過去のない男」しか見たことないんだ。その「過去のない男」はとてもいい映画だなあと思ったのですごく期待して見に行った。ちょっと悲しすぎた。敗北者3部作というのの最終章らしい。「過去のない男」はそんなのよく分からず見ていて、おおっと思ったんだけれど、これはもう敗北者としか言いようがない。なんか自分自身ともかぶさって入り込んじゃってもう悲しくてと思って、でもちゃんと気にしていてくれるような人がいたことが救いだった。妙に向上心が高いっていうのもなんだか悲しくてしょうがなかった。まあ、そんな中で台詞が面白くって笑ってしまうシーンがあったけどやっぱり悲しかった。もし僕はこの主人公だったらこんなふうに向上心なんて持てないで何にもないまま、引き蘢ったまま何にもしないでいるんじゃないだろうかと思った。シーンの入れ替わりのときに画面が真っ黒にいちいちなるのがいいと思います。