UA@日比谷野音

去年に続きUAの日比谷野外音楽堂のライブを見に行った。曇り空だったけれど雨も降らないで涼しかったから屋外で音楽聴くにはちょうどいい気候だった。オープニングとエンディングは三味線の演奏によりUAの歌声がより強く響く印象的な演出だった。バンドを迎えての歌も基本的にUAの歌声は決して負けない強さを持ち、だからといって無駄な力が働いているわけじゃなく、ゆったりとした空気を持っている。UAの表現する音楽の形態はとても幅が広くていろいろだったから、僕は基本的にずっと好きで聴き続けているけれど少し難しく感じちゃった内容もたくさんあったから、最新のアルバムはなんだか僕の中では分かりやすいメロディがあふれていてすごく好きだったし嬉しい内容だった。今回のライブでもすんなりとメロディが染み込んでくる感じでとても気持ちがいい内容だった。そして、野音という会場で聴く音楽はやっぱり気持ちいいなと思った。ビールや焼きそばもおいしいしね。
そしてそんなUAの関心事がライブの最初の歌と最後の歌の間にトークショーとして挟まれていた。最初のゲストは熱帯森林保護団体の代表者、南研子さん。ちょっとした一例で日本人の食べている納豆や豆腐に使われている大豆は国内ではたった5%しか生産されていない。代わりに熱帯雨林が一年で四国の大きさぐらい消えていって大豆畑などになっていっている。かつては熱帯雨林のアマゾンから地球の酸素の1/3が作られていたが今では減少する一方だというようなことが話されていた。そしてもう一人のゲストは六ヶ所村ラプソディーという映画の監督、鎌仲ひとみさん。青森県六ヶ所村というところに原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成してこの11月には本格的に稼動される予定だ。もう10年以上も前から地元の住民、特にその地の地理や気候に影響する仕事をしている方が中心になって反対運動がなされていた。国からは安全であり影響はないといった説明を受けてきた。そしてついには工場が建設されるに至った。でも実は再処理工場から放出される放射性物質原子力発電所で発生する量とは比較にならない量らしい。マスコミではほとんど報道されることなく放置されてきたことだ。今の日本で、特に大都市で生活をする人たちにとって電気は必要なもので原子力発電所に頼るしかない状況だ。一方ではこれから放出される放射性物質と向き合いながら生活をしていかなければならないということを間近で感じながら暮らしていく人たちがいるというような話がされていた。ゲストで登場した2人の方は立ち上がってどうにかしなきゃと動き出している。UAはそういった事実を自分の歌を聴きに来ている人たちに投げかけた。そこにいた僕は何をしたらいい?とても難しい。僕は豆腐も納豆もたくさん食べる。僕は電気もたくさん使う。どうしたらいい?ゲストで登場した2人の方はもっと具体的にどうすべきだと思うの?UAは具体的に何をしてるの?こんなことを投げかけるのはずるいことだろうか?いろいろな問題や事実を知ることは大事なことだと思う。でも何をしたらいいのかってとても難しい。僕はUAの歌を聴きたかった。そしてUAの歌はステキだった。それは単純な気持ちなんだけれど。