聴こえるあの唄は僕らを繋いでる

peanut_butter2007-10-12

ううじんさんの「おめでとうありがとう」安宅浩司さんの「それでいいんじゃないかと」というアルバムの発売を記念したライブがあった。僕はとても行きたいと思っていたけれど、出張だったので開演には間に合わないから行こうか迷ったけれど急いで行ったら1時間30分遅れで下北沢440というライブハウスに辿り着けた。440はいままでにないくらいすごい人で混み合っていた。僕は仕事よりこの日聴ける歌が気になっていたし、僕は歌を聴くために働いてお金を必要としているのだって思った。遅れていったのでまだ生で聴いたことのない安宅浩司さんの歌を聞き逃してしまったのはとても残念だったけれど、ライブハウスに飛び込むとおおはた雄一さんが「ハリケーン・ドロシー」を歌っているところだった。最近よく聴いていた歌だったのでちょうどそれが聴いてけて嬉しかった。おおはた雄一さんはギターの弾き方もルールなんてないような感じでギターの弦を緩めたり引っ張ったりするのまで音楽の一部としていたり、弦を押さえずに弾いてみる音だけでもちゃんと曲が成立していたりする。ギターの気持ちと自分の体が直結しているかのようだ。歌もなんだか力の抜け具合がいい感じでやっぱりこの人の歌はとてもいいなあと思う。ロバート・ジョンソンのカバーがすごい格好良かった!ううじんさんがトリを務めていた。この日はううじんさんひとりによる演奏だけではなくううじょというユニットや安宅浩司さんやおおはた雄一さんなどをバックに従えたテキサス・カーボーイズとの演奏も聴けた。演奏するみなさんが本当にしあわせそうな楽しそうな雰囲気が溢れていてううじんさんの歌はやっぱり僕の中にもう染み付いていて心地よさを感じつつなんだか胸いっぱいな感じで変な感じになった。いや、つまり泣きそうだった。ううじんさんの歌に出会えて本当に良かったって思う。「ばぁちゃんのうた」とかおじいちゃんのことを歌った「パチンコに行くよ」を聴いていて死んじゃったおばあちゃんのことを思い出した。僕はおばあちゃんの家から自動車教習所に通っていて帰り道に必ずパチンコをして景品でもらったチョコレートをおばあちゃんに「教習所の教官がいつもチョコレートくれるんだ。おばあちゃんにあげる。」って何度も渡していたらおばあちゃんは自動車教習所ではいつもチョコレートがもらえるのだとすかっり信じきっていて、近所のおばちゃんにそれを話して、おばちゃんにはうちの息子も通っているのにもらえないわよ!って憤慨して言われたらしい。ごめんよ、おばあちゃん、嘘ばっかつく孫でね...脳内メーカーというやつを僕の名前でやってみると頭の中はほとんど空っぽで真ん中にひとつだけ嘘とあって脳のまわりは金で縁取られているんだ。僕って、そんな奴さ。
おめでとうありがとう/ううじん

おめでとう ありがとう

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