ワーニャとイルカ

peanut_butter2007-12-01

ライブに誘われたので渋谷に行った。映画の日だったから映画も見ることにした。ロシア映画この道は母へとつづく」孤児院の男の子が母親に会いに行く小さな冒険物語。孤児を商売道具にお金目当ての意地汚い大人。意気がっているようでとても優しい気持ちを持った少女。純粋な心を持っていて怖いもの知らずで頭の良い男の子。最後はなんだかホッとして、いい映画だった。男の子の名前はワーニャ、少女の名前はイルカ。ライブまでまだ時間があったので、絵画展に行った。僕は知らなかったけれど、スイスのアルベール・アンカーって画家の「アンカー展」チラシの猫を抱いた女の子の絵がとても印象的だったから、その場ですごく見てみたくなった。すごくいいと思った。とても細かい描写で描かれた絵で近くで見ると暖かな雰囲気を持った絵だって分かるけれど何も言われずにパッて見たら写真だって言われても分からないくらいだった。女の子の巻き毛のくるくるした感じとかガラスの透明感とかそういうのがこんなふうに自然な感じで本物みたいな表現をしているのがすごいなあって感心してしまった。絵はがきを数枚買った。いいもの見たなあって思った。ライブはカクバリズムっていうレーベルの5周年記念ライブ。DJブースからごきげんな音楽。ラップのサイプレス上野とロベルト吉野、シンガーソングライターの二階堂和美さん、ラップなのかな?雰囲気は関西の芸人って感じもするイルリメ、兄弟ユニットのキセルインストルメンタルバンドのSAKEROCK、パーティーバンドって感じのYOUR SONG IS GOODの6組の出演。どの出演者も個性的で面白かった。二階堂和美さんの新しいミニアルバムがとても素敵だったので楽しみにしていたのだけどバンドをバックに青のドレス姿で力強い歌声で踊りながら歌うかわいらしく自由な雰囲気がやっぱり素晴らしかった。久しぶりに見たSAKEROCKもやっぱりカッコいいバンドだってあらためて思った。浜野謙太さんの愛すべきキャラクターは健在でよかった。二階堂和美さんは数年前に海外アーティストの前座で初めて見てそのときはオーバーオールにフォークギターで素晴らしい演奏と歌を聴かせてくれたのが印象に残っていて、弾き語りのライブをまた聴きにいきたいってすごく思った。カクバリズムの社長さんは若いのだけど音楽がとても好きでそれだけでレーベルを立ち上げてその輪を広げていったって感じでいいなあって思った。お金儲けなんかあんまり関係ないって雰囲気だけれど、大きなライブハウスでこの日はソールド・アウトにしてしまっていてカクバリズムはすごい影響力を持った存在になっているみたいだ。長時間立ちっぱなしで疲れたけれどとても貴重なライブに立ち会えたんだなと思った。

ハミング・スイッチ

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