枕を抱えて旅に出る
昨日行った自由学園明日館に今日も足を運びました。昨日は夏の日差しが差し込んだ窓も夜で暗くなったために建物の中の電球色の灯りを反射しているのでした。今日はタマちゃんと自ら紹介していたシンガーソングライターTamas Wellsのライブを見てきたのです。Tamas Wellsのことは最近知ったばかりだけれど「天使の歌声」と紹介されていたりして歌声もメロディも心地よく最近のスリーピングタイム・ミュージックとして頻繁に枕元で流れている音楽のひとつ。オーストラリアの出身だけれど麻薬やエイズの氾濫も問題のひとつとして抱えているミャンマーに在住し、現地のNGOで教育の仕事に従事しているんだそうで、そこでの暮らしからも掻き立てられて歌を作っているようです。いろいろな側面で不安定な場所で暮らしていながら生で見たTamas Wellsは悲観的な雰囲気などいっさい感じさせないユーモアの溢れる青年でした。ギターも歌声もただマイクを通してだけのシンプルであるから美しくも感じられるその歌は最後のアンコールでマイクも通さずに披露されたときにはさらに際立って響いてきました。やさしく響く音楽に眠りの中で旅をしているような夢気分なライブでした。
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