成長なんかしなくったっていいよ

コンクリート・ロードを確かめたくて「耳をすませば」のDVDを借りてきて見てみた。主人公の雫は読書好きの中学3年生でだんだん惹かれていく同じ中学三年生の聖司はバイオリン職人になるって夢をしっかりと抱いて行動をしている。雫は自分も夢があったと気付きそれに向かって行動し始める。そんな映画。コンクリート・ロードはカントリー・ロードという英語詞のうたを雫が自分の言葉で作詞してみたもの。「コンクリート・ロード どこまでも 森をきり谷をうめ ウエスト東京 マウント多摩 ふるさとは コンクリート・ロード」
昨日出張先の駅の本屋で新幹線ですぐ読めちゃいそうと思って手にして車中で途中まで読んでて今日読み終えた「レモン・ドロップス」という本も中学三年生の女の子の話だった。いい歳したおじさんが読むには甘ったる過ぎるし中途半端な読後感でもあったのだけど、おじいちゃんといっしょにおばあちゃんと女の子がレコードで音楽を聴く部分がなんかいい感じだった。中学三年生の僕はどんなだった?きっといやらしいことばかり考えてたんじゃないかな。勉強嫌いだったけど無理かもねって言われた志望高校にちゃんと受かることができたので勉強は少しはがんばってたのかもしれないね。でも聖司みたいなちゃんとした夢なんかそのときも今だって持てずにいる気がする。別に夢なんて大げさに抱く必要もないとは思うけれど、何かにこだわっている人たちに出会うといいなあって思う。音楽や歌を聴くことはその頃から好きでずっと続けてるか。もうじきまたひとつ歳をとってしまうけれどそんなに変わっていくことなんてないもんだなあと思う。

耳をすませば [DVD]

耳をすませば [DVD]

絵描きの友達の展示会の最終日、閉館の30分前に間にあった。ギャラリーのドアノブが小僧だったりカエルだったりでおもしろい。何度か見ている絵の他に初めての絵も幾つか、僕が初めて目にした絵ののどかな景色の絵はミヤンマーでの風景だそう。閉館時間まで話をしたり絵を見たりしていて、閉館と同時に絵の撤収のお手伝いをした。絵を積んだ車に同乗して新宿御苑の近くで降ろしてもらう。


絵本画家スズキコージさんの展示会場で行われる原マスミさんのライブを見に行った。原マスミさんの歌に出会ったのはこの間行った栗コーダーカルテットのライブでだった。年齢不詳な不思議な雰囲気の人でしたけど栗コーダーカルテットのアルバムに入っている歌で、夜遅くまでテレビを見てお腹を壊すまでアイスを食べてアントニオの店に一人で入って何万円もするワインを開けて朝方タクシーで帰ろう だって僕は50歳だからもう誰にも叱られない もう誰も叱ってくれないってそうかって思ったのですけど、何かにこだわって生きている人を見るとやっぱりいいなあって思うし年齢とか全然どうでもいい。このライブもやっぱり不思議な気分になっていいなあと思った。今度CD買ってじっくり聴いてみたい。スズキコージさんの絵に出会ったときの強烈な印象もそのままに初めて見たスズキコージさんも印象に強く残る存在感だった。栗コーダーカルテットのライブの時にも見かけて挨拶した素敵な唄うたいの松倉如子さんにここでも会って挨拶した。松倉さんの友達といういっしょにいた絵描きの人から展覧会の案内をもらって松倉さんからもライブのチラシをもらった。松倉さんの歌を最近聴きに行けていないのだけどずっと行きたいと思っていて来月は必ず聴きに行こうと思った。そしてまた何かにこだわって生きている人たちはいいなあとやっぱり思う。