ステキなキス

peanut_butter2009-01-30

金曜日だ。大阪に出張だった。なんだかそわそわ、わくわくしていた。お昼に大阪についてお昼ごはんにネギのいっぱいかかったたこ焼きとちょっと口当たりが甘くいい感じに辛さを感じるカレーうどんをガード下の飲食店街で食べた。そのあと打ち合わせは夕方に終わって仕事モードもさっと抜け切ってちょっと寄り道しますって言ってひとり地下鉄に乗り込んだ。電車を降りたら外はそんなに寒くないけれど雨降りだった。予約していたビジネスホテルにチェックインしてベッドにごろんって寝っ転がって本を読んだ。すっかり夜になって外に出かけた。地下鉄の地下道と繋がった古いビルの地下の飲屋街の片隅にあるライブバーに足を踏み入れる。京都を拠点に活動するギター弾き語りのシンガーソングライター安藤明子さん。youtubeの歌の画像で一目惚れ、または一耳惚れとでもいうのかなあ?そして昨年の年末に手に入れたCDは毎日毎日聴き続けたというのはまあウソだけれども、ここのところずっと気に留めて聴き続けていたのは本当で会ってうたを間近に聴いてみたかった。たまたま出張となった日に大阪でライブがあると知ってこれは会いに行かなくてはと思ったのだ。こんなに早くにうたを聴く機会ができるなんて本当についているなあとありがたいなあと思った。この日の出演者は3人、出演順で久保田和之さん、ノスタル人さん、安藤明子さん。ただ歌うための自分の歌を持っているそんなみなさんの歌の中でお酒を飲んでじっと耳を傾けている時間というのはやっぱり心地よいものだったし、こういう時間は大好きだ。穏やかで柔らかな関西弁というのはとてもいいなあとみなさんの歌の間のMCも楽しい気分にさせてくれるものだった。安藤明子さんは声もギターもスタンドマイクで音を拾っていたのだけれど時折、自由にゆらゆらと体を動かして位置のずれるギターをかき鳴らしながら持ち上げて位置を直したり歌うとき目の前のマイクも関係なく離れてしまっても気にならないくらいにちゃんと歌が響いてくるものだからきっとマイクなしの生の歌で十分なのだろうと思った。「ステキなキス」は最後に歌ったうた。「君はステキのキ、僕はステキのス」そしてステキのテは誰だろうなんていうのはどうでもよくて僕自身はやっぱりスキなのだ、目の前にしていい声の心地よいステキな歌だと実感したのだから。
明日の空模様−安藤明子