想いはここにあって、心は歌になる

5月頭に行った下北沢のライブハウスでスケジュールにううじんさんと安宅浩司さんの共演するライブの情報を見てすぐチケットを買ったのだけれども大阪で活動しているスチョリさんのMOON COUNTRYというイベントがそれで見に行った。安宅浩司さんとううじんさんのふたりのシンガーソングライターにクラリネットのアンドウケンジロウさんを加えた演奏と歌。やわらかい空気を感じる歌が漂っていて、これなんかすごいなあって思った。ううじんさんはみんな人それぞれにそれぞれの音がいつも鳴っているんだろうって思っててそれだけでいいんじゃないかとか、歌の途中で、みなさんもそれぞれ好きなように歌ってください 別に声に出さないでもいいんですとか、世の中には形のないものがたくさんあって 形のないものの方が多いかもしれなくてそういうものが大切でとかいうことを、宗教じゃないんですけどみんなにおかしなこと言ってるとか思われるんですけどなんてことを前置きしながら言っていたんだけれど、そんなことがそのまま受け入れるしかないようなそんな歌が漂っていたのですごいなあと思ったのだ。想いはここにあって、心は歌になる とは安宅浩司さんが歌った歌の歌詞、歌もそこに込められた想いも形のないものだ。初めて聴いたスチョリさんはピアノを弾きながら伸びやかなとてもいい声で歌う人でジーンと染みた。アンコールで出演者それぞれ全員の演奏で歌を紡いでいく最後の最後までやわらかい空気が漂っていたのだが、エモとか言われるような激しいロックなんかよりも激しく揺すぶられるようなそんな気分だった。