終わりのない夢を信じて

マイ・ハンバート月間を締めくくるのはハンバートハンバート初の長野公演、僕が育った街にある古い映画館でのライブ。記憶が確かなら、小さい頃にE.T.キングコングを見たのがこの映画館だったんじゃないかなと思う。そんで、今年は正月に実家に帰っていたときにやることなくて、毎日この映画館に通って、映画見てた。行くたびに割引券くれるからいつ行っても1000円で映画が見れた。そんな料金サービスだらけなのに、いつも数えるほどしかお客さんがいなかった。でもそんな感じが妙に心地よかった。映画館の中には蒸気ヒーターがあって、冬でもあったかいのだけど、映画見ている最中に蒸気パイプの金属音がすごい音でなったりする、そんな映画館。

午前中に家を出て新幹線に乗って長野へ行って、駅から映画館まで歩いて行った。やっぱ長野、もうちょっと寒いやって思った。予約チケットと整理番号を受けとった。チラシを見てたらこの映画館は120年も前からあるんだそうで、木造の日本最古の映画館なんだって。古い映画館だとは小さい頃から思ってたけど、そんなに古かったとは知らなかったな。映画館の面する権堂のアーケードにはハンバートハンバートが流れていてなんだか不思議な感覚だった。

映画館前の広場ではフリーマーケットみたいなことやっていて、アイリッシュ・ミュージックの演奏なんかもやっていた。長野にもアイリッシュの音楽を演奏するバンドがいるんだなあ。

ふと、たまに覗いてるロックスター岡沢じゅんさんのブログにQUIKで絵の展示してるって書いていたの思い出して、QUIKってどこにあるんかなって携帯で場所調べたら図書館の前だって分かって行ってみた。QUIKの中に入ったら、ここでもハンバートハンバートが流れていた。絵の展示を眺める。岡沢じゅんさんの歌もすごく好きだけど、絵もいいなあと思った。黄色が好きなのかどの絵も黄色い感じだった。絵を見ながら昼間からお酒飲んで、ナポリタンを食べた。QUIKというのは喫茶店だったんだけど、僕は初めて来たけれど、今月で閉店しちゃうのだそうだ。それから歩いていったん実家に帰った。両親はちょうどお茶を飲んでいたので、お土産に持っていったチョコレートケーキを切り分けて一緒に食べた。

自転車を借りてまた映画館へ行った。整理番号順に並んでいるとNHKの取材が来ていた。長野ではニュースで流れるのかもしれない。お正月に映画を見に来たときとは違って満席だった。真っ白なスクリーンの前でハンバートハンバートの二人が演奏、素晴らしくて、初めての長野の人たちもその歌に引き込まれていたし、あいかわらずの楽しいMCで完全に心をつかんでしまったように感じた。初めての場所だからか東京公演での最近の選曲と少し違うなつかしい曲も聴けた気がした。アンコールは大好きな「メッセージ」で久しぶりな気がして、とても嬉しかった。見に来てよかった。


一泊して、日曜日、お昼前に実家を離れた。歩いて善光寺なんかに行ったら、七五三の家族連れがたくさんいた。ちょっとづつ紅葉も始まっている。

善光寺近くの日和カフェに寄ってお昼ごはんを食べた。それから、また歩いて長野駅に行って新幹線の改札に入ると、ハンバートハンバートの二人とばったり遭遇して驚いた。同じ新幹線に乗っていたかもしれないな。

長野だから寒いと思ってたら、家に帰って来たら、少しこっちも寒かった。ちょっと疲れてたけれど、夜、ニーネと埋火とsakanaのライブが見たかったから見て来た。埋火は最近好きになったばかりだけれど、みしおさんの歌やっぱりとてもいい。ニーネもsakanaも、実はもう10年以上も聴いてきていて、とても好きなのだ。ニーネはライブを見るの2回目。ギターがギュンギュンしててドラムとベースのリズムがドタバタしてて格好良かった。sakanaは初めてライブを見た。pocopenさんがとても楽しい人だった。そして分かっていたことだけど歌声がすごく存在感があってちょっと感激した。