家に辿り着きました。

昨日、高層ビルの中で打ち合わせしていたら地震が起きました。「このビルは安全に設計されています。移動は控えてください。」というアナウンスに少しだけ安心感を持ちながらもずっと余震が続いていて、何度もゆらゆらと揺れるビルの中に留まっていました。ビルからの移動制限が解けたのでビルを出て自分の会社に戻ることにしました。電車は止っていて1時間歩き続けました。会社は壁の仕上げや床がめくれ上がっている部分もあって書類も少し乱れた状態でした。電車が動くまで会社にいようと思って席にじっとしていました。たびたび余震が起きました。パソコンで調べたらJRは本日中の運転はすべて見合わせるということで電車で家に帰ることはできないことが分かりました。会社に朝まで留まること自体も不安に感じてしまって、家まで歩いて帰ろうと会社を飛び出しました。コピーした地図を持ちながら、たいした距離ではないと思ってとにかく前へと足を進めて行きました。歩道にはたくさんの人たちが歩いていて、いろんな会話や電話の話し声が溢れていました。ひとりで歩いていることが急にさみしくてとても不安になりました。2時間以上歩いてようやく池袋に着きました。まだ半分も歩いてないんだなと少しくじけてしまいました。池袋駅の中に入って西武線のところを覗いてそこにいる警察官の人に聞いたら西武線は動き出したということでした。西武線の沿線の友達に電話をして今日泊ってもいいかと言ったら、おいで、待ってると言ってくれて本当にありがたかったし嬉しかったです。それから母親をはじめ遠くにいる人たちが心配してくれて数時間前に送ってくれたメールが一度に届いて泣きそうになりました。テレビでの映像にはただただ驚きました。僕なんかの心寂しさなんかはちっぽけなものでしかありませんでした。情けないぐらいです。無事であることが本当にありがたいことだと感じています。