親切心の裏返し

眠れない夜
今はほとんどマンガを読まないんだけれど、小さい頃はたくさん読んでいたと思うんだけれど、流行ったマンガ(たぶん奇面組)に「親切心の裏返し」っていうのが出てきていたと思うんだけど、僕はその「親切心の裏返し」によく出会ってしまうほうでした。「親切心の裏返し」というのは歩いているときに前から人が歩いてきて、ぶつからないように避けようとすると、前から歩いてきた人も同じ方向に避けようとしてお互いに道を塞いでしまうって状況のことを描いていたと記憶しています。都会で通勤していると人の多さは異常なほどでそれに慣れてもいいほどの時が経っているけれど慣れることはなさそうで、あまりにたくさん「親切心の裏返し」とか人にぶつかりそうな状況に出会っていてダメだな僕はってよく思った結果、あるときからそういうときはもう立ち止まったらいいのかもってそうするようになったら最近はそういう場面がなくなっていました。今日はとても久しぶりにそんなことがあって、電車に乗るとき電車から降りてきた女子高生と3回もお互いにそんなふう避け合ってしまってお互いに「すいません」「あっすみません」「すみません」なんて口にしてしまってドアが閉まりますってアナウンスに急かされて電車に乗り込んでやっぱりダメだなってあらためて思ってなんだか可笑しかったです。タイトルだけに惹かれて手に取った「にあんちゃん」という本を読み終えました。両親を亡くして4人の兄弟で貧乏暮らしをしていた10歳の女の子が書いた本当の日記を本にしたものだったのだけれど、とてもよかった。