アペタイト の オータム

5月に田植えをしに行った田んぼに再び訪れて稲刈りをしてきました。少し肌寒いくらいでちょうどいい気候でした。雲に隠れた太陽がちょっとだけ顔を出したときに瞬時に気温が上がるのを感じて、太陽の光や熱はやっぱりすごいなあと思いました。こんなふうに節目のタイミングだけにやって来て都合いい所だけ切り取るみたいなのは農家の人にしてみたらちょっと失礼かもしれないけれど、今このときにできることをという気持ちで、結構、夢中になって働きました。体を使って働くということは疲れるけれど心地よいことだなあと思います。稲を刈った田んぼの中で食べたお昼ご飯のすいとんや舞茸ご飯や天ぷらや芋や煮物は本当においしくておいしくて何度もおかわりしました。ちっとも気取った感じのない料理なのですが、なによりもおいしいっていうのはいいなあと思います。小さな子供たちとも刈った稲を運ぶ小さな車の荷台に乗って遊んだりしました。楽しそうでうれしそうな顔ばかりではしゃいでいました。






田んぼを管理している方が最後に話してくれたのはやっぱり放射能のことでした。「影響がまったくないということはないのですが、この地域で放射線量を計測した結果は基準値以下でこうして収穫ができました。基準値以上の放射線汚染があると自分でも食べれないし、ここから外に持っていくことも許されないんです。運良くこうして稲を干すまでの作業ができたのですが、しばらく干して脱穀したあとのお米をみなさんで持っていってください。新米は少し味が違いますから。」