あらちゃん

朝早く新幹線に乗って出張、車内の帯の電光表示に出てるニュースを見ていたら、荒川に迷い込んだアザラシのこと、荒川で現れたから、あらちゃん だって、なんだかどこかで聞いた響きですが、志木あらちゃん志木市の住民票が発行されたって、まあどうでもいいんですけれどね。久しぶりに出張に訪れた場所だったから打ち合わせを終えてから、揆ノくんにあえるかなあと思ってゆうにゃんとくみのさんの家に行ってみたら車が置いてあるしいるかなって思ったけれど、誰もいなかったから残念だなあと思って、喫茶jaajaも今日はお休みのはずだし、もう帰ろうって思って置き手紙してたら、猫のカーシャがやって来て頭を撫でてやったらおとなしく目を細めていました。

クレア・キップスというピアノ弾きだった方がスズメとの共同生活の記録を書いた本「ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯」を読みました。絵本作家の酒井駒子さんの絵による箱に入った本の訂装と翻訳は作家の梨木香歩さんだったのもあって手にした本だけれど、なんだかとても小さな命を大切に、すごく大切にしているような記録でとてもいい本だなあと思いました。第二次世界大戦中のスズメの記録の本でしたがこんなふうな文章があってちょっといろいろと考えてしまいました。
「まったく同じ生きものなど存在しない、という昔からの決まり文句がある。大量生産が、神の創造のあり方であったことはなかった。それを私たちが社会に取り入れるのなら − それがどれほど、現代文明の発展に不可欠のものに見えたにしても − 神が導こうとされた方向とは全く違う遠いところへ私たちは旅をすることになり、本来の道から急激に逸れるため、破滅的な事態は避けられないものになるだろうと私は確信する。しかしまだ、私たちは来た道を戻ることができるし、戻らねばならないのではないか。」
家に着くと夜ご飯はまだ鍋に残っていたスープにトマトのブツ切りとカレールーを入れて煮込んでカレーライスにして食べました。おいしかった。朝が早かったから眠くってそのまま知らずのうち、うとうと眠ってしまって真夜中に目覚めて、暗い中で光っている携帯電話を見たらメールで、来てくれたんだ!喫茶で練習してたんだよ、じゅんくんも泊りに来てたから会えたら楽しかったのにね、残念ってゆうにゃんとくみのさんからでした。本当に残念だけれど、きっとまた会えると思うのです。