言葉にすると薄っぺらくて

昨日はあれから8ヶ月だったんですけど、忘れてはいないけれど、なんとなく、感覚が鈍ってしまうというか、自分のなかにそういう感じもあるのは確かで、起こったこと、知らないこと、実際に目にしたこと、まだまだ続いていて終息があるのかわからないことなど、昨日本屋で持て余して時間を潰したときに買ったそれ以降のことを書いている池澤夏樹さんの手記を朝起きてから読みはじめてまた感じることを意識してみたりしました。お昼に出かけて辛いカレー屋に連れていってもらってカレーを食べたあとに、古くて雰囲気のよいビルのなかのギャラリーに訪れて、おかしな落書きや絵が壁に飾られて、秋を意識するような小枝がちりばめられた小さいステージでギターとクラリネットの演奏による歌を聴きました。久しぶりに聴いた、押し寄せる悲しみよ は少しぎこちなさもあったけれど、どうしようもなく胸に響くのでした。月影 はまるで自分の歌のようにしっくりときていて、純愛 は今までなかった雰囲気だけどその歌声の持つ魅力をあらためて感じたのでした。それから、夕方になる少しまえの明るい時間からお酒を飲み美味しいものを食べたり、話しをしたりしました。歩きながら夜空に見えた月は満月から少し欠けた形で強い明るさで光っていました。