何をさがしてたんだっけ

新幹線の窓からは富士山や工場の煙突の煙りやいくつものひこうき雲を見ました。仕事を終えると電車に揺られて少し足をのばしました。本を読んでいたけれど、ふと眠りにつき、それでも一冊小説を読み終え、ふと窓の外を眺めると、湖の近くの何度も足を運んでいた場所が目に入ってきて、その時のことなんて思い出したりなんてふだんしないけれど、もう十年以上前になるけど、そういう時が確かにあったのだと、いくつものそういう時を積み重ねているのだなと思いました。読み終えたのはアンダーリポートという小説、15年前の記憶を辿っていく話でした。新しい小説を読み始めて、またうとうとしてしまい、電車を降りて気付いたけれど、しおりを落としてしまった、あー、しまったなあ。
入ろうと思っていた銭湯は改修中でお風呂には入れなくて残念でした。久しぶりに訪れる雰囲気のよいバーに行きました。そして昨日も行っていた北の国で去年の夏に会ったサイモンさんのエレキギターと歌を聴きました。柔らかい浮遊感のある音と声が頭の中で気持ちよくグルグルとループしていました。風邪ひいてしまったという安藤さんのあいのうたはユンケルやワインの仕業で歌詞の順番がところどころ飛んでしまったようだったけど、どうぞお大事に。そして真夜中にバスに揺られています。