これっぽっちも知らないこと

今日聞いた話です。
今から26年前にチェルノブイリ原発が爆発しました。その時は6才の子供でお父さんが原発で働いていたので家族で原発からわずか3.5Kmの場所に暮らしていました。事故は夜中に起きたのでそんな大きな事故が起きたとは気付かずに次の日はみんな学校に行ったり親子で外で遊んだりしていて、目に見えない放射能を浴びていたのです。事故を知らされたのはその次の日だったのです。たいしたことはないです、3日後には家に帰れますので何も荷物を持たないでとりあえず一時避難をしてくださいという話で避難をした後は結局3日経っても、1ヶ月経っても、20年経っても家に帰ることはないまま街は放射能のせいで壊されて土の中に埋められて消え去ってしまいました。消え去ったのは街だけでなく何人もの人が亡くなってしまったり今でも苦しんでいる人達がいます。それは新しい命にまで影響を与えることにもなっています。20年前に起きた悲劇はまだ終わっていません。人間は忘れることによって同じ過ちを繰り返してしまいます。悲劇を忘れないでください。
ウクライナの伝統楽器バンドゥーラ(ギターの弦の10倍以上も弦があるみたい)を演奏してうたを歌うナタリアさんがそんなふうなことを演奏の合間に話しました。上手な日本語でさだまさしの歌を歌ったりするのがおかしくもあったけど素晴らしかった。ひょうたん笛の演奏も久しぶりに聴きました。たぶん半年ぶりに聴く穏やかであったり愉快な音色でした。
一年前はまだちゃんと立てなかった赤ちゃんがもう当たり前のように立ち上がって歩き出しています。

コケたりすることもあるけれどね。

一年前の家に帰れなくなった日に泊めてもらったお家にまたおじゃまして炊き込みご飯をごちそうになった。お昼ごはん食べ損ねてて空腹がよく分かんなくなって麻痺していたけれどちゃんとごはんを食べるとなんだかほっと安心できるなあと本当にありがたいなあと思った。