空を見上げる(いじめっこと欲望)

遅めに朝起きてカーテンを開けた。空を見上げるとどんよりで雨降りだった。洗濯する気が起きなかった。家の中でじっとしていた。
to who knows where
James Ihaってシンガーソングライターがとても好きだ。あえてシンガーソングライターって言っちゃうけど、もともとはスマッシング・パンプキンズのギタリスト。14年も経ったのってびっくりするけれどファーストソロアルバムから時間が経っていて、チャラやつじあやののプロデュースとか日本映画のサントラとか手がけたりするたびに新しいソロアルバム聴きたいって思っていたりしていたけれど最近はもう忘れちゃっていた感じだった。先日CDショップのインストアライブに行ったときいろいろ店の中を歩いていたらJames Ihaのディスプレイがあってセカンドアルバムが置いてあって、わってすごく驚いて(心の中で)もう何も迷わずに手にしていた。ついに新しいアルバムが聴けるんだ。
look to the sky、空を見上げるっていうタイトルのアルバム、雨の土曜日に何をするでもなく耳を傾ける。前のアルバムよりロックっぽい感じとか電子音とかコーラスとかいろんな音とかが入っている気はするけれど印象は変わらない、その歌にフワッて柔らかく包み込まれていってしまう。やっぱりとても好きだって思った、うれしい。ちょっと雰囲気変わった感じって思う歌が「appetite」ってタイトルのちょっと毒がありそうでオチャメな終わり方をする曲だった。歌詞カードを見ていたら歌詞の中に「いじめっこ」という言葉があった。安藤さんの歌う大好きな「appetite」という歌にも「いじめっこ」って言葉が含まれているから何だか偶然っておもしろいって思った。
雨の気配が薄まってきた夕方に出掛けた。もう傘なしでも大丈夫そう。あたらしい本を読みたかったり絵本を眺めたりしに本屋に寄り道、村上春樹のまだ読んでいない小説がもうじき文庫になるみたいで楽しみ。タイトルにひかれて文庫本を買った。ジャケ買いならぬタイトル買い?本を選ぶ時はそんな感じ結構あるなあ。それから前の日にライブハウスでばったりお会いしたキョーさんにチラシをもらったライブ企画に足を運んでみた。どの出演者も雨の日に馴染んでしまうような雰囲気だった。「鳥が歌う」というアルバムを発表してから初めてのライブというキョーさんは鳥だけにトリでした。アルバムの最後の曲「呼吸」はやさしく響くとてもいい歌、余韻を残しまだ続きそうな終わり方をする印象なのはやっぱりそういう感じだったけど今回はCDを頭に戻すわけにはいかないから拍手をし続けアンコール、「日が暮れるころの歌」でさようなら。