春の輪

「月のうた」という本を読み終えた。読み始めてからすぐ引き込まれてしまった。本を読むのはいつもだいたい電車の中だけれども、何度も涙をふんばらなくちゃだった。だけれど気持ちが軽くなってゆくようだった。とてもいい本だった。時を超えて月を眺めるお話、何か違うかもしれないけれど、まあそんな感じで、見つけてよかったって思った。家に帰ってきてポストには陶芸家のヒロタニさんから東京には行かないけれど東京の展示に作品を出したというお手紙とチラシが届いていた。いつもちょっとおかしな展示でまたおもしろそう。明日からみたいだから、天気が良くて気持ちよく散歩できたらいいなあって思う。
「月のうた」を読み終えて聴きたいなって思い浮かんだ歌がどこにあるかなあってCDラックをガサゴソして見つけて聴いている。オオタユキさんの「春の輪」という歌。歌詞に星も月も出てくるとてもいい歌。
あなたの目に映る 世界がやわらかい風のうたう おかしいくらいにまたたく星空 駈けていく笑い声 海のように満たされて 小春まぶしい日向ぼっこ 願いを込めてうたいましょう なんどもなんども なんどでもその頬が ふくらんでくれたら わたしのすべてでうたいましょう あなたの手に残る 全てがあたたかい物語 満たされる日々 寄り添うハルノワ 切ないほど美しい 月のように照らしておくれ 小春まぶしい日向ぼっこ 希つなげてうたいましょう なんどもなんども 転んでもその心で 立ち上がれるように あなたの力に変えましょう わたしのすべてでうたいましょう