テレキャスター

僕が中学生くらいにギター弾きたいと思ったとき、ほしいなあと思ったギターはテレキャスターだ。中学生じゃあお金なんてあるわけないし、誕生日とかにねだってみても、部屋が二つしかないアパートに家族四人で暮らしていたのだから、近所迷惑でしょって言われて買ってもらえなんてしなかった。何でテレキャスターかっていうと、尾崎とブルース・スプリングスティーンの仕業だ。平井さんの歌を聴きに行った。平井さんはテレキャスターエレキギターで弾き語りをしていた。それでそんなことを思い出した。平井さんは声が枯れるほどに必死に歌っていて、なんだか泣きそうな気分になった。