藤明


朝起きてピーターバラカンのラヂオを聴きながら家を出掛ける。お店にたどり着くとゴンチチのラヂオが始まってた。買い物して料理を作る。カレーにスープ、はたして自分の料理でお金をいただくなんてことしていいんだろうかなんて思ったけど、料理はきっと丁寧に作ったならなんとかなるのもだというふうに思うから丁寧に作ることを心がけた。スープとカレーの材料のあまりでミートソースを作ってスパゲッティのお昼ごはん、朝からなんにも食べてなかったからとてもおいしかった。それからアイスホッケーの試合を見に行った。接戦だったけれど応援してるイーグルスが先週の3連敗から抜け出して勝利を手にしたのでよかった、なんだか気持ちが盛り上がった。それからまたお店に戻って、あわただしく料理の準備。京都に縁のある加藤さんと安藤さんの共演ライブだった。共演が決まってから気付いたけど4文字の名前の漢字のうち2文字がいっしょだったのでおもしろいなって思ってた。加藤さんとデュオで出演の山口さんとのふたりでの本番前のリハーサルを聴いただけであまりにかっこよくて感激してしまった。VSなんて勝負みたいな告知にしてしまったけれど別に勝負してもらおうって訳でなくそれぞれちがうその歌の魅力の対比を楽しめたらって感じだった。安藤さんも山口さんも加藤さんも加藤さんと山口さんのデュオもとてもよかった。先手の安藤さんに対して加藤さんは今度一緒にやるときは俺のほうが先にやらせてもらわないと、最初にあんな演奏聴かされちゃったらもうこっちはやる必要ないと思った、勝負は完全に負けやね、みたいなことを言っていてお茶目でとてもかっこよかった。よい夜になった、と思う。お店のこといろいろやってみて勉強になった。手伝ってくれる人達がいることのありがたさや、思いがけず料理がおいしいって反応が多かったことののうれしさ、お金のこと、あれはやってはいけなかったなって反省するいろんなことなどなど。片付けまで済ませてとっくに終電では帰れなくなってひとりでお店に残って少し冷えてしまったなかで2時間ほど寝て始発で家に帰ってきた。