よりみち


たましいの場所 という早川義夫さんの本、単行本でも買って読んでたけど文庫本で出ているのを文庫用に追加されている内容もあるみたいでつい買ってしまって読みおえた。ちゃんと記憶されている内容ばかりだったけれど何度もいちいちページを戻って読みなおしたりして頭の中に叩き込むようにしたくなってしまったので最後まで読み終えるのに日にちがかかった。頭が悪いのでまたすぐに忘れちゃうだろうけれど記憶はよいほうなので体に染み込ませたいと思うようなそんなふうにしたい本なのでした。この間ライブしてくれた加藤さんが帰り際にいつまでたってもまっすぐ家に帰れないでよりみちしたくなってしまうって話をしていた。僕もそういうところがあるかもって思った、家で待ってる人がいるわけでもないし愚痴を言いあえる飲み仲間がいるっていうわけでもないけど、ひとりでふとどこかにふらふらとしてしまう。ふと、前に一度行ったことのある小さなおやつ屋さんによりみちしてきた。チョコレートのケーキとカフェオレをいただいてきた。ああすべき、こうすべきとかどうでもいいとだんだん思ってきた。丁寧なものはそれだけでただただよいと思う。