影ドロボウ

京都一暇なカフェのあとは高円寺一暇な喫茶店の話。
先週に引き続き、喫茶 ねむたい目 を開いてみた。朝からウォーキング中の秋山さんと前の日によかったら覗いてくださいって声をかけておいた 東京でライブの予定のさらさんと中井くんが深夜バスで来て本当に顔を出してくれてうれしかったけれど、珈琲を飲んでいってくれて幸先のよいスタートだと思った。それからスープを仕込んだ。大根、牛蒡、じゃがいも、玉葱、きのこ、豆の豆乳のスープにしてみた。そのあと様子を心配してくれてた橋本さんが来てくれて珈琲を飲んでってくれてこれからのこといろんな話をした。でお昼からは誰も人が来ないまま時間が過ぎていった。でもこんなもんだろうって分かっていたから、ポータブルレコードプレイヤーで好きなレコードをかけながら本を読んで過ごした。のんびりしてよいなあと思った、理想的だ、まあほんとはさびしいけど強がってみていた。気付いたらもうじきおやつの三時で朝から何も食べてなかったことに気付きお腹空いたのでミートソーススパゲッティーを作ってスープと一緒に食べようと盛りつけてテーブルにセットしてたら、外で女の子が2人入ろうかどうか入り口で迷ってるようすで会釈したら入ってきてくれた。うれしかった、天使みたいだった。注文を取ってそれを出してからちょっと遅めのお昼ごはんを食べ始めた。その途中でお客さんが立て続けにやって来てびっくりした。マジックアワーって感じだった。注文時間かかりますけどいいですかって言ったけどみんな大丈夫ですってのんびりが大丈夫なお客さんばかりで助かった。理想的だ。たまたま通りかかって入ってきてくれたというオーストラリアから旅行にやって来ているという建築勉強してる学生の兄弟のお客さんもいていきなり国際的な喫茶店になった。ここはいい空間だな、インクレディブルだって言ってくれた。信じられないくらいな場所だなって意味だと思う。そして帰り際にハヴァ・ナイス・トリップ!って見送ると、2週間滞在してるからまたすぐ来るよって言われてヤバいと思って週末しかやってないよ、来週は土曜日かなって言うとオーケーって言って帰っていった。本当に来てくれるか分からないけどまたちゃんとお店を開けないといけない理由ができた気がした。忙しい中で先週は来れなかったけど今週もやるなら行くよって連絡くれてた ひょうたん一家と真理さんが来てくれてて気にかけてくれたり洗い物を手伝ってくれて助かった。ありがたいなあ。結局、先週よりたくさん人が来てくれた。しかも半分以上が知り合いじゃなくてふらりと入ってくれたお客さん、帰り際にみんないい顔してて、それがなんともうれしくて救われた。落ち着いてからフィッシュマンズのレコードをかけたんだけれど 影ドロボウ という歌がなんだかよかった。ねむたい目の由来は実はフィッシュマンズから思いついたんだった。
君はなんとかやれるよ ちょっぴり曲がった君は とっても素敵だよー 誰もが素直さを愛する 誰もがやさしさを信じるわけじゃない 早く諦めなよ 君は変わりゃしない いくら悩んでも
そして高円寺一暇な喫茶店は続く。(だろうか??)