意味とか理由とか

夕方締め切りギリギリで書類を揃えて打ち合わせに急ぎ足で向かいギリギリに間に合って納品を終えるとそのまま帰ることにした。本屋に寄り道して読みたいと思う本がいろいろとあったのでいろいろ買ってしまった。前に古本屋のワゴンで見つけて買ったフィッツジェラルド村上春樹訳の文庫 マイ・ロスト・シティー をようやく読み終えた。なんだか時間がかかった。いろいろな考え事をしている時間が多くて本を読んでてあれ、なんだったっけなんてページを戻ってというのが何度あったかなあなんて感じだった。フィッツジェラルド体験という村上春樹さん自身の読者としての体験やどんな作家だったのかを綴ったエッセイから始まっていて入りやすさがあるし、短編集だったから読みやすくてもよいはずだったものの最初はなかなかその文章に入り込むのに馴染めなかった感じもあった。村上春樹さんもフィッツジェラルドの良さはあとからやってくるとか書いてるけどそんな感じなのかもしれないなあと思った。最後のほうの アルコールの中で とタイトルの マイ・ロスト・シティー がいいなと思った。何かをしていなくちゃいけないってこともないのだろうけれど何かをして生きていて自分でもよく分からなくなる感情とかのこと、意味とか理由とかうまく説明できないことそんなことを考えてまた訳が分からなくなったりしている。