命は水

朝起きるも二度寝してしまい、ゴミを出しそびれる。それでもまだ朝と呼んでもよい時間に目は覚めて、でもだらしなく布団の中にずっといた。白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋 という本を布団に包まったまま読み終えた。会社に入ったばかりの女の子の話、ドラマや映画のような展開と登場人物が言う場面もあって、うまくいったと思ったらうまくいかないことが起きてという、そのままドラマとかになりそうだなと思った。商品のイメージガールを見つけてようやく説得できたと思ったら最初に目につけてたのに大手会社に取られてしまうとか、その時の悔しさってなんか分かるとか思って読んでた。うまくいかないことが起きると人のせいにしてしまいがちだったりするけど、なんだかんだ自分の考えがあまかったり、馬鹿だったりする部分もあるのだし、とか、まあ最近の自分に置き換えて思ったりした。なんというか、登場人物に悪者が出てこないのがいいなと思ったのだった。クソ食らえというのは自分のあまさに向けてたのだと今は思う。本を読み終えてまた寝てしまった。本当にだらしないなと思う。こんなふうに無駄に寝てばかりいるとかえって疲れるのだなあとお風呂にお湯をはってお風呂に入ろうとしたら給湯器を入れ忘れてて湯舟に貯まっていたのは水だったのでビビって、さすがに水風呂は早いと思って、湯舟につかるのは諦めて、給湯器をつけてシャワーを浴びた。まったく何をやっているんだろう。夕方に出掛けて、中田さんのライブを見てきた。ライブハウスのBGMが偶然、前の日にライブを見てきたRufus Wainwrightだった。中田さんは英語を日本語らしい言葉として歌ったりヨーデルみたいな感じがいいなと思った。ハイジのおしえてとか、クランベリーズのドリームスあたりをカバーしたらよいのにと思った。それから、キョーさんからライブのお知らせをもらってて見に行きたいと思って、少し遅めの時間だったからハシゴして見に行った。キョーさんの歌の雰囲気はいつもながら、静かで落ち着く。1月にやったライブで対バンで出会った松井さんをすぐゲストに迎えて演奏してしまう柔軟さも、ピッタリはまる感じだったしいいなと思った。少しギターがぎこちなかったけど、人の作品に歌詞を付けたというストロボという歌の歌詞が情景が浮かんでくる感じがしてよかった。それからトリが最近よく会う齊藤くんだった。たんたんとした感じ、音源のこと自分で聴くには退屈で根気がいるとか宣伝にならないコメントしてて言い当ててると思うけど、僕はこういうの嫌いじゃない。帰り道、月が見えた。オレンジ色の切り分けたスイカのような形の半月だった。中田さんのライブで対バンで聴きたかったけど出番が最後みたいで見れなかったLIFE IS WATER、DIEGOというよいバンドの人のソロなんだけど、音源だけ手に入れられて布団に包まりながら聴いた。ゆったりしてて言葉の使い方とかもやっぱりとても好みな世界観だった。今度こそライブをちゃんと見なくてはいけないな。
昼へ