ひみつの味わい


朝起きて、ピーター・バラカンゴンチチのラヂオを聴く。ピーター・バラカンのラヂオはTHE BEATLESから始まるロックぽい選曲がよかった。RevolutionNo.9なんてのも流してしまうのはロックだなあと思った。それからダラダラと居眠り。お腹が空いて、この頃怠けてる自炊のせいで賞味期限切れの冷蔵庫の卵をたくさん割って、バターたっぷりにひいてスクランブルエッグを作ってケチャップをかけて食べたけどおいしかった。夕方に出掛けた。天気がよく電車に飛び込んでくる夕焼けのオレンジがとてもきれいだった。食堂で渚十吾さんとoranoaさんのライブをみてきた。大きな窓から見える電車の走る姿と音もひとつの音楽としてギターや鉄琴やコントラバスやリコーダーや歌声がコラージュされて心地好かった。丁寧に作られた筍のおいなりさんの定食付きでこれも心地好くおいしかった。電車に乗って家に帰る前にこの間に歌を聴きに行った家からわりと近い飲み屋にお酒を飲みに行った。お店に入ったらTHE BEATLESがかかってて、にぎやかで楽しい場所だった。置いてあった深夜食堂という漫画を読みながらビールや芋焼酎を飲んで、大根と鶏肉の煮物やおにぎりをおいしくいただいた。少し家から離れた駅から歩いて帰った。満月から少し欠けた月が明るく光っててきれいだった。家に帰ってきて手に入れたばかりのフジワラサトシさんの い、のる を聴いた。急ぎ過ぎる世の中の動きからも時空からも遠くに外れてしまったような、なかなか晴れない霧の中にいるような、そんな感じが中毒になりそうで枕元で鳴ってるそんなゆるやかな音の波がすっかり消えていったあともしばらく眠りにはつけなかった。