ねじれたままでも

二度寝をしてしまった。遅刻はしなかったけれど、お弁当は作れなかった。そしたらめずらしくお昼ごはんに誘われた。お弁当じゃなかったから断らずに済んだ。それで焼肉を食べた。前に食べたのがいつだったのか覚えていないくらい久しぶりだ。急な連絡が来て良さそうと思ったから、残業もそこそこに切り上げて夜は音楽を聴きに行った。タテタカコさんとトンチさんだった。最初の登場は見逃したけどほぼ最初のほうに間に合って、タテさんの演奏、またおもしろいおしゃべりを挟んで、顔いっぱいに力がこもった感じで口を大きく開けてピアノとサポートのドラムとともに力強い歌を聴かせてくれて、そんなのがやっぱりよかった。ステージでメニューのカレーのことをどんなふうか気になるような感じでうまく話していて、そしたら漂う匂いが気になってきてどうにもお腹が空いてタテさんの出番が終わると罠にはまったみたいにカレーを頼んでしまって食べた。昼も夜も外食になってしまったけど、なかなかおいしかったからよかった。オニさんのピンチヒッターで急遽登場したトンチさんはスティールパンの他にもタテさんの弾いてたピアノがあったのでピアノの演奏も交えた感じだったけど、スティールパンもいいけどピアノもよいなあ。またピアノで新曲の日々が聴けた。最後の曲で、ねじれたままでも唱えてみれば って歌詞が出てきたのを聞いてて、ねじれを解消させようと訴えてる人のことをふと思いだし、フンって感じで、この週末が明けるくらいにも、まだ、ねじれたままでいてほしいと思ったので、ねじれたままでと唱えたりしてみる。メロウさんの描いたタテさんのポストカードなどを買いながら、出生地のことを話したら、今年は行けなかったけど毎年そこに蛍を見に行ってるんですと言っていた。そういえば小さい頃には夏休みを過ごしたその場所で蛍をよく見た気がしてとても懐かしくなる。静かだから真夜中に蛙や蝉の鳴き声がうるさい気になるあの感じとか、アリジゴクのすり鉢状の巣をほじくり返してたこととかいろんなことを思い出す。