送り火








バスに乗って少しだけ山のほうに行った。緑が一面で気持ちのよい景色だった。バス停の近くのお店でうどんとかやくごはんのセットを食べたあとに散策した。前の日に、よう子さんが教えてくれた、参拝すると和菓子と抹茶をたててだしてくれるという寺院に行って和室に座ってゆっくりと庭を眺めたりした。またバス停のほうへと下りてく途中で棒に突き刺したきゅうりを買って食べた。それからモチメさんの切り絵のギャラリーに立ち寄った。住み込みのアトリエとギャラリーはなかなかよい空間で、暮らしを楽しんでその場所にちなんだ作品もいくつも出来ているみたいだった。茄子の柴漬けをお土産に持たせてくれた。さらに山のほうに歩いてもうひとつお寺を参拝してきた。思ったより登りがいがあって汗だくだったけど、そこの景色はとてもよかった。誰も参拝してなくてひとりで和室に座って庭を眺めてた。



街に戻って、まだ日が暮れるまえに、よう子さんのいるスナックに顔を出すとjaajaのみんなが少しづつ揃ってきてそのままリハーサルを眺めてた。日が暮れてみんなで送り火を見に行った。大文字のひとつの火を見ることができた。スナックに戻ってjaajaの演奏を聴いた。六人組の編成で得した気分だった。ひとりでアンコールをして、トランペットの入ったハチミツハニーを聴けてとてもよかった。茄子の柴漬けを食べて少し飲んだ、ほうじ茶を、おいしかった。そのままワゴンで帰るみんなを見送った。