レクイエム

晦日だった。午後になれば電車もすいているだろうと思ってお昼過ぎに家を出て実家に帰った。新幹線は空席はほぼない状態だったけれど始発駅から乗ったわけではないのに座れて、読みは当たっていた。新幹線の中でbloodthirsty butchersの新しいアルバム「youth(青春)」を聴いていた。kocoronoと未完成しか聴いてこなかったけれど、これが最後のアルバムかと思ったら聴いてみようと思って手に入れていた。たまらなくかっこいいギターの音が鳴っていて言葉がまっすぐに届いてきた。そんなときに新幹線の入口ドアの上部にある電光表示板のニュースには大瀧詠一さんが亡くなったことを知らせていた。実家について、おとしとりの料理などを食べたあと無性に眠くて早い時間から寝てしまい大晦日のテレビ番組も見ず、二年参りにも行かず、年の変わる時間のことも何も分からない。