東京の街で

東京
ツイッター始めました。アカウントはmarslooksyoungmanaskillerです。火星は若い男を殺し屋として見てるという意味です。誰かと繋がりたいです。あ、嘘です。ツイッター始めてません。エイプリルフールに嘘をと思ってもそんなにぱっと嘘は思いつかないし嘘をつく相手はいません。でも普段きっと、ぱっと嘘を思いついて嘘ばかり言っているんだと思います。自分というろくでもないもののあり方をいいように見せたくて、流されるようにたくさんの嘘をついたりしているんだと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当のことを書くと東京の街で働き始めてこの日で丸20年が過ぎてしまいました。本当に驚きます。気持ちはもう決まっていると思っているのにいつまで流されているのだろうと思います。夜はやることはあったけれど気持ちの踏ん切りをつけて切り上げて小さな小屋にガットギターとコントラバスとリコーダーと桜のうたを聴きに、この季節にいつもツアーに出ているoranoaさんのライブを見に行きました。ライブもよかったですが、この日はお菓子屋さんが桜にちなんだいろんなお菓子を売っていたので欲張ってたくさん買って帰りました。おいしそうでうれしくなりました。桜はつい土曜日の朝にぽつぽつ花をつけていると思ったらその夜にはさらに花が開き、次の日の夜にはほぼ満開になって、次の日は風が強いので大丈夫かなと思いつつ、この日はひらひらと花びらが落ちていく感じを眺めるのでした。

そういえば、先日、知らない方からの手紙をもらいました。手紙を書いた方も僕のことを知りませんから、封筒には「まっしろなチーズケーキさん」と書かれていました。僕の作ったチーズケーキをカフェでサービスで出してくれたみたいなのですが、食べていただいた方がお店に持ってきたそうです。
「まっしろなチーズケーキさん
思いがけない出会いです。一口いただくとふわぁーっと心がとろけるほどのやさしさがいっぱいに広がりました。まっしろなチーズケーキさんを作られた方は、、、きっと、、心のまっしろなやさしさいっぱいあふれている人にちがいありません。ごちそう様がお伝えしたくなりました。」
そんなふうに、やさしさいっぱいあふれている人である自信はないし、うまくいかないことばかりですが、雑音でざわざわする心を振り払って、少しでも丁寧にちゃんとして楽しく生きたいとは思っているのです。