地下鉄のザジ

朝起きてピーターバラカンとゴンチチのラヂオを聴いて、ちょっとした迷いも振り切り、遠出をしてみようと思い、インターネットであと一時間半後に出発する高速バスの予約をして出かける。バスの発車ギリギリにターミナルに着いて息を切らしてバスに乗り込んだ。休日で最初は少し混んでいたけれど予定とそう変わらないで目的地に着いた。仕事で少し前にも来た場所だけどそんなに町を見て廻ることができていたわけではなくて、歩いたことない通りに入り込んでみると、城下街の古くからの町並みの景色がいい感じだと思った。それもあってなのか海外からの観光客もたくさん歩いていた。前に行ったことのあった蕎麦屋に入ってキーンと冷たく締められたもりそばを食べてた。東京ではだいぶ散ってしまった桜はここでは満開といった感じで町並みの少し外れに桜の木と小川とベンチがセットになっている場所を見つけたのでコンビニに行って発泡酒を買ってまたその桜と小川とベンチに戻って、お酒を飲んで、ひとりで桜を見ながらの花見をした。そうしていると地図を持って散策している外国人の方がエキスキューズミーって道を尋ねてきたので行く先の地図を見せてもらうと割と近そうな場所だったので着いておいでって言って先導したら迷わずにその場所、老舗の蕎麦屋みたいだったのだけど、そこに案内できたのでよかった。それから、川沿いの道を歩いて一軒家を改装した感じのライブハウスへ向かったら自転車に乗ってじゅんくんが通り過ぎていったので声をかけた。ぐっとクルーが三人組になったことは前に聞いていから見たいとは思っていたのだけど、ホームグランドな?場所で見るのがよいなと思ったのと対バンにDIEGOがいるのがいいなってそれで楽しみだと思った。ライブハウスは独自な雰囲気でステージにはミラーボールとかが吊されてて、ふとアズティックカメラなんかが参加しているクリスマスアルバムのジャケットみたいな感じだななんて訳の分からないことを思った。DIEGOはリハーサル出来なかったみたいで海になりたいの一曲リハーサルから本編へと、最初は鳥の歌ですって言っていたけどインストの曲でギターのフレーズも刻まれるリズムもひたすら気持ちよい。それから歌の曲へと流れていってもスリーピースで刻まれる音は気持ちよいままで歌も力強くていいなあと思った。それから久保くんの着ていた地下鉄のザジのTシャツもよいなあと思った。地下鉄のザジの映画は見たことないって言っていた。ぐっとクルーもスリーピースになっててだけど前見たふたりのときより、安定しててゆったりとリズムに乗ってゆらゆらできてよかった。終わってから、じゅんくんが今日はちゃんと歌ってた?と聞くので、ちゃんと歌ってたって答えた。なんだかんだ、じゅんくんの歌やギターを聴いてるとやられてしまうのだ、悔しいのだけれど。それから一時間ちょっと電車に乗って一時間歩いて実家に帰って泊まらせてもらった。移動中にいろいろ聴いてたのだけど最近手に入れた、CALEXICOのオーケストラと共演してるライブアルバムがとてもよかった。