逆光飛翔

昭和の日の休日、前の日は父親の誕生日。前の日に思いついて次の日の出張のための行きの切符の行き先を変更して、朝から実家へと帰った。父親と母親を連れてお昼ごはんを食べに行ってごちそうした。林檎で育った牛肉を扱うお店でちょっと高級なお肉のすき焼きを食べた。それで実家にいったん帰ってぼーっとしたりしながら新聞を見て映画の上映広告のところを見てたら、いつも映画を見に行ってる木造の古い映画館の情報が載ってなくて、あれ、もしかしてついに閉館してしまったのとか思ってインターネットで調べてみたら、ちゃんとまだ営業しててよかったーって思ってちょうどよい時間で見れそうな映画があったからすぐ見に行った。あいかわらずお客さんはぽつぽつしかいなかったけれどこの感じが安心するなあとか思ってしまう。見た映画は「光にふれる」という台湾の映画だった。盲目のピアニストの主人公が友達にどんな女の子が好みと聞かれて、優しい子かな、それから声の響きがいい子って答えてそのときにこの声って見つけた女の子とそのあとにちゃんと出会うのがいいなあと、目が見えなくてもよっぽどちゃんといろんなことが見えているのかもしれない。泣いてしまったので人がぽつぽつしかいなくてよかった。とてもよい映画だった。そのまま夕方に高速バスに乗って出張先に向かった。