部屋中を暖めて


朝に駅まで向かって歩く中、青空も見えて太陽も照っているのに霧雨が降っていて頭上には虹があって、こんなにはっきりした虹を見たのは久しぶりだなと思う。
夜に駅から家まで向かって歩く中、空には半月に近い三日月があって星も見えているのに霧雨が降っていた。なんだかもう冬に突入したかのように寒く感じて、この間、東北に行ったときに鞄に入れっぱなしだったマフラーを取り出して巻いてみた。それだけで寒さもだいぶ和らぐような気がするけれど手が冷たい。
堂島孝平の「ノベンバー」という曲を思い出して「素敵な世界」というアルバムを引っ張り出してきて聴いた。部屋中を暖めて、というような暖房器具がないのですぐ近くの店で日本酒を買ってきてレンジで熱燗にして飲んだ。体からあっためてすぐに布団に包まった。