ニュー・ソウル
昔から好きで聴いているバンドが新しい作品を発表するたびにますます味わい深く響いてくるのを感じるのはとてもうれしかったりする。デビューしたときはギターポップって印象の強かったフランスのタヒチ80と日本のノーナ・リーブスの新作を聴いているとそんな風でうれしくなったりします。実はどちらのバンドもデビュー当時からソウルミュージックに対する愛情が感じられたりしましたが、その感覚がここに来て爆発している感じでカッコイイのですが、それはまさに「ニュー・ソウル」とも呼ぶべき音楽です。
音楽的なテクニックとかアレンジの質が向上しているとかそういう難しいことは僕には分からないのだけど、どこまでもまっすぐで青臭いけれどすがすがしくそしてドキドキするそんな感覚がますます増してきているのを凄く感じるのです。それは単純にメロディやリズムや歌がそこにあって、自分の中に突き抜けて響いてくるということでそれが僕が聴きたい音楽だってこと。
ノーナ・リーブスのアルバム「THE SPHYNX」を聴いているとそのポジティブなパワーに恥ずかしくなるくらい。いろいろなことを考えてしまって、いろいろな感情を抱え込んでしまって、どうしようもないまわりくどいことばかり繰り返してしまって、肝心なことをなかなか伝えられなくて、そんなんでも実はこんな風に高らかに叫びたいのです。
「ニュー・ソウル」
愛し合い 歓びをともに分かち合う
こんな夜を繰り返すのを「しあわせ」と呼べば
大事なものと大事じゃないものが
少しづつ見えてくるような
そんな気がするよ、今
ノーナ・リーブスはすでに4枚目のアルバム「フライデー・ナイト」を聴いたときに冒頭の「ステイ・ウィズ・ミー」「バッド・ガール」「ストップ・ミー」の3曲で天才じゃないかと思うくらいだったんだけど、もうこれから見逃せないと確信したっていう感じです。
(追記)
残念ながら解散してしまったスーパーカー
そのメンバーいしわたり淳治さんが作詞した「愛の太陽」という曲がノーナ・リーブスの「THE SPHYNX」の1曲目に収められています。あらためてその素晴らしさに感心してしまう。
スーパーカーのデビュー曲は今聴いてもとても新鮮に響いてくるもんなぁ。
こんなにも恥ずかしくそれなのに心地よく響いてくるフレーズは奇跡的だとしか思えなかったりもするよ...
「クリーム・ソーダ」
いつかは君に本当のコトを言わなきゃなって思ってた。
いつもの空で今夜も君に会えたらなぁって、それだけさ。
憧れだけじゃ本当は何も見えないなって思うから、
あきらめだけは夢から覚めても言わないよって、それだけさ。
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