おやすみなんしょ

peanut_butter2009-09-01

おじいちゃん、おばあちゃんは2人づつ全部で4人いたんだけれど、3人は前にもう死んじゃっていなくなっちゃっていて、あとひとりのおばあちゃんがまだ生きていて、でも今年に入って会ったときには僕のこと分からなくなっちゃっていた。その前に会った時もだいぶぼけちゃっていて、もう分からなくなっちゃっているかもしれないよって言われたんだけれど、僕の名前ちゃんと口にして、あら不思議だね、あきらのこと分かったんだねなんて、まだ僕のこと記憶の片隅に残っていたんだってちょっとうれしかったんだ。昨日のこと、飛行機の長旅のあと、ふわりとした気分のまま明日の仕事のために眠りについていた朝方5時半ごろ、目覚ましのアラームの音とは違う音で携帯電話が鳴った。おばあちゃん死んじゃったって父親からの電話だった。僕が夏休みに実家にも帰らず旅行に行くって両親に言ったときにはもう老衰でごはん食べれなくなっちゃって点滴してたらしいのだけど、いざとなったらそのときでしょうがないし、気兼ねして旅行行くのやめるなんていうのも気の毒だったから黙ってたということだった。でもおばあちゃん、ちゃんと僕が帰ってくるまでがんばって息をしていてくれていたんだ。だから、昨日、ちゃんと最後におばあちゃんの顔見ることができた。痩せちゃって小さくなっちゃってもう動かなくなっちゃっていたけれど、しっかりとしたおだやかな顔つきで安らかに眠ってた。今日おばあちゃんは火葬されて骨になって小さな骨壺の中に入った。おばあちゃんの日記が見つかったって読ましてもらった。何年か前に確か実家に帰ったときの夜に日記を書いているおばあちゃんがいて、おばあちゃん日記書いてるんだねって言ったら、みんな忘れちゃうからこうやって書いてるんだよとか言っていたのを思い出した。結局ぼけが進んじゃったからか一年くらいしか続いていない日記。僕が日記書いてる姿見た時らしい日記もあって僕の名前も出てきた。僕の名前の漢字、明るいって字に間違えてた。何でもない出来事が書いてあるだけだけれどなんだかちょっと泣けてきた。豆で元気。おばあちゃん、おやすみなんしょ。