ひょっこり出会った人たちへ

深夜バスに乗り込む前、空を見上げるとオレンジ色に怪しく光る半月がありました。

安藤明子さんの歌にvirgin fishの井尻あきらさんのギターが重なった空間に立ち会えました。驚くほどに心地のいい雰囲気でこの浮遊感は何でしょう。確実に宙にふわふわと浮かんでいました。この写真見てください。ふたりとも椅子に座ってるように見えるかもしれないけれど、じつは椅子はないのですが宙を浮いてギター弾いてるんです。ビビりました。

次の日は朝起きて結局行くところが思いつかなかったから六曜社に行って珈琲とロールケーキを食べました。そして駅のおみやげ横町で漬け物をたくさん試食してうまいなあとお昼ご飯をすませました。ごちそうさまです。それから電車に乗って鹿がたくさんいる公園に訪れました。ここに来たのはきっともう20年以上ぶりのことだったと思います。鹿は最初おとなしい雰囲気でよしよしなんてしてみましたが、鹿せんべいを買って再度近寄ると豹変してすごい勢いで突進してきて、まだせんべいを束ねる紙を外す前なのに手をべろべろって舐められて、手ごと食べられるかと思うほどで恐かったです。せんべいはいろいろな鹿に一枚ずつあげたいなあと暢気に構えていたのですが、ひたすら2匹の鹿に追いつめられてその勢いに後ずさりながら2匹にすべてを与えることになってしまいました。せんべいが終わってもうないよって両手をパーにするとサーッと離れていきました。もう鹿なんかのことなんか知りません。ともかく秋らしいキラキラした眺めを存分に味わいながら歩きました。あら、どんぐりなんて思いながら拾って、ひとりだったから暇をもてあそんで、ペンを取り出してどんぐりに落書きしたりして遊びました。小さな子供が何してるの?って覗き込んだのでいたずら描きしたどんぐりをあげました。わーい。といいました。





夜が更けるとずいぶん寒く冷え込んできました。アーケードの商店街を歩き、肉やさんのコロッケをひとつ買ってフーフーいって食べました。その近くにあった地酒の販売店に吸い込まれ新米の透き通ったのとにごり酒とを立ち飲みしました。ポカポカしてきました。これから寒いときは省エネのため暖房に頼らずに日本酒をグイッとやるのがおすすめです。僕はこの冬そうして乗り切る覚悟です。カナカナという何ともステキなカフェに足を運ぶと、この間、喫茶jaajaでお会いしたヤッホーズくんと会ってびっくりしました。「いなかそだち」というイベントは先月に東京のライブハウスやカフェでたまたまお会いした方が企画したイベントでチラシをいただいていましたので、うまい具合に事が運び足を運べたので良かったです。安藤明子さん、わたなべよしくにさん、T.V.not januaryのみなさん、この空間で歌われるべき歌がそこにはありました。そんな場所にいれた僕は幸運です。とてもいい時間だったからまた僕は寂しくなります。





なんて東京に深夜バスで辿り着き、家に帰って洗濯などし終えると、なにやら怪しい「ひょうたん祭り」という集まりに呼ばれて行ってきました。きっと新しい新興宗教かなにかです。僕はだまされやすいので入信させられてしまったようです。熱い音楽、穏やかな音楽、いろんな音楽が演奏され赤ちゃんをみんなで回して抱いたりしていました。赤ちゃんが教祖様だったみたいです。こんなことで騙されないぞと思いましたが、おいしいタイ料理をたくさん食べて満足してしまい、やっぱりまた騙されてしまうのでしょう。家に帰ってくるとずいぶん疲れていたみたいで、気付いたら寝てました。まだ暗い時間に目覚めてこんな日記を書いてます。ああ、また歯を磨かずに寝てしまいました。口の中がにんにく風味です。だらしない僕でごめんなさい。