真夜中の電車

帰りの電車がなんかのトラブルで途中で止まってちっとも動かなくなった。ヘッドホンで歌を聴きながらどうしようもない睡魔が襲ってきた。うとうとしながら動き出すのを待っていた。だいぶ待たされて動き出したときは眠くて頭がちっとも働かなくなっていたけどなんとか目を力の限りに開いていてちゃんと乗り過ごさずに最寄り駅で降りて家まで歩いた。蝉の声より他の虫たちの声のほうがよく聴こえるようになった。力つきて干からびた蝉たちがいろんなところに転がっていた。家に着いたら深夜2時を過ぎていた。