恋するチャック


この火曜日に出張で帰りの新幹線が東京に着いてからふと、改札を出てミレナリオを見ようなんて思ったけれど、とっくに光が消えていた中を散歩したときに、東京駅の辺は開発がすごく進んでていろんな新しいビルが建ってすごいなあと感心しながらいろいろと見ていたら、目に入ってきたポスターに僕は釘付けになったのだった。それから今日の今日まで僕はそのことばかり気にしていた。そのポスターは僕の憧れのシンガー・ソングライターであるリッキー・リー・ジョーンズのもので、なんとまさに今来日中で、そのできたばかりのビルの中で12/26〜12/31日までライブが行われる予定になっていたのだ。家に帰ってさっそくネットで調べてみると、そのビルの中にある高級レストランでライブをすることになっていた。でも、その料金はミュージックチャージだけで12,600円。高すぎ!!僕は悩んだ。行くべきか、行かないべきか。でも考えた、もしあのとき気まぐれに東京駅の改札を出ていなかったなら、リッキー・リー・ジョーンズの来日に気付かずにいたのだろうけれど、これはやっぱり僕の運命であって見に行くように自然にそういう風に流れているのだと、それにアメリカまでライブを見に旅行するのだと考えると安いものだと、それで今日決心した、もし電話して席を取れたら見に行こうと。
緊張しながら「今日の席まだ空いていますか。」「大変込み合っていますけれど、あと数席ご用意できます。」「お願いします。」
それで行ってきました。高級なレストランだということでちゃんとした服装でなくては入れてくれないかもと思い、僕はネクタイ締めて普段は着ないベストなんて久しぶりに着ちゃった。でも結構ラフな服装の人もいるじゃない。なーんだ。開演の一時間弱前くらいに席に案内され、大人の雰囲気のまわりの人たちがお酒を飲んでおいしそうな食事をしているのを見て、決心した。
「ビールにコースをください。」
なんたって大人だからね。それにおなかぺっこぺこだったんだ。
・フランスパン
・生ハムとトリュフのサラダ
・かぶとサーモンとキャビアミルフィーユ仕立
・鴨とフォアグラのグリル
・ガトーショコラのバニラアイス添え
ちゃんとしたメニュー名は知らないけれどきっとそんな料理だった。世界の三大珍味を食べちゃった。美味しかった。

そして、リッキー・リー・ジョーンズが登場。
1曲目からいきなり「恋するチャック」もう、うっとり。本当にもう目の前ぐらいであの歌声で歌っているんだ。実はリッキー・リー・ジョーンズのライブはこれで2度目。この前も夢がかなったって思うくらいにすごく感激したんだけれど、大きなホールの3階席でその表情までは見れていなかったんだけど、今回はもう本当に目の前なんだ。はっきり言ってもうおばちゃんだったけれど、カッコいいんだ。もうジッとその姿を見つめてあの歌声に身をゆだねていたんだ。そんな夢のようなひととき。見に来て本当に良かった。
お会計はカードで、2万円弱もかかったけれど、たまにはいいよね。とっても満足。
イラストは前回見たライブのときに書いたイメージ、今回目の前で見て結構上手く描けていた気がする。